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99/02/06 (Sat.)

元記事:ただ日記−99/02/06 (Sat.)】

現在、世の中に存在する「ホームページ」には、4種類の意味があるようだ。

  1. WWWブラウザで表示する単位となる「Webページ」。
  2. 一連のWebページの集合体。「Webサイト」。
  3. Webサイトを構成するWebページのうち、最上位にあるいわば入口のWebページ。「トップページ」。
  4. WWWブラウザを起動した際、最初に表示されるWebページ。「スタートページ」。

「ホームページ」は、もともとは「スタートページ」を指していたらしい。ブラウザのツールバーにはたいてい「ホームへ戻る」ボタンがあるが、ここで戻る先になっているページこそが「ホームページ」だったのだ。
 「スタートページ」と同義だった「ホームページ」がいつの間にかWebページ一般を指すようになってしまった理由については、「WWW」が1ソフトウェアの名前にすぎなかった時代のこんな話を聞いたことがある。
 「WWW」がNextStepというOSの上で動作するソフトウェアだった頃。「WWW」を初めて見た人が、そのスタートページに「ホームページ」と表示されるのを見て、「WWW」で表示されるページ一般のことを「ホームページ」と呼ぶのだと誤解してしまった――というもの。
 最初の誤解は、WWWが普及するにつれて取り返しがつかなくなってきた。特に日本では、「ホームページ」が「ホーム」と「ページ」という、ともになじみのある語の組み合わせだったせいか、マスコミが「Webページ」という単語の代わりについつい使ってしまい、それが十分普及してしまったという経緯があるように思える。その結果、「わたしもホームページを作ってみました」(これは「Webページ」のこと)とか、「弊社のホームページをご覧ください」(これは「Webサイト」のこと)といった言い回しが成立してしまったのだった。
 原理主義者の中には「スタートページこそがホームページであって、WebページやWebサイトのことをホームページと呼ぶべきではない」とする向きもあり、そう考える人たちが吠えているサイトもたくさんあるのだが(くわばらくわばら)、ここまで普及してしまった「ホームページ=Webページ」という用法を今から是正するのはまず無理だろう。
 一方、「ホームページ」の略語としての「HP」は微妙な線上にあるようだ。先の原理主義者に限らず、コンピュータ好きの人にしてみれば「HP」はHewlett Packardのことじゃんか、けっ素人が、という感情が働くようで、「皆が使っているから」という理由で「HP」という語を疑いなく使う人々(それが悪いこととはいちがいに言えないだろう)との軋轢があるように見える。
 じゃあ自分はどうなのか、といえば、「ホームページ」については上のように多義化してしまっているため、あえて意味が曖昧な語を使う必要もないだろう、それぞれに言い替え用の語もあることだし、というスタンスである。「HP」のほうはさすがに違和感があり、自分から使おうとはまず思わない。というところ。