時間があいてしまいましたが下の記事の続きです。
- はてなダイアリーのインポート機能ではてなブログにしてほしいこと - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/2018/08/31/235959)
- はてなダイアリーの全文一括置換などを可能にする環境作り - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/2018/09/07/120000)
はてなダイアリーが終了するので、はてなブログへ移行する。それにあたっては、はてなダイアリーでできていたことをはてなブログでもできるようにしたい。また、はてなブログへ移行する前にダイアリーの内容を全文一括置換しておきたい人がいそうだ。そう考えて上の2つの記事を書いた。
そしてこのシリーズの最後となる本稿では、はてなブログにも長年日記機能がほしいということについて書いていきたい。
長年日記とは、去年の今日、おととしの今日、3年前の今日…の日記をまとめて表示できる機能である。tDiaryなどで提供されていたもので、はてなダイアリーでは2007年に実装された。
- はてなダイアリーに「長年日記」機能を追加しました。 - はてなダイアリー日記(http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20070524/1180023018)
- 「長年日記」機能、実装さる(http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20070525/naganen)
twilogには、「1年前の今日のツイートを見る」というリンクがある。
facebookも「過去の思い出をふり返ってみましょう」という長年日記の通知が来るようになっている。
このような長年日記の機能があるとどうなるか。たとえば非公開のはてなダイアリーに子供の写真を載せ続けていると、子供が成長していく写真を日替わりで楽しめる。こんな具合。画像はイメージです。
長年日記機能を使うと、1年前から生まれた年まで、写真で毎日ふり返ることができる。誕生日が来ると昨日までn年分のふり返りができたのがn+1年分に増えて、楽しみがだんだん増えていく。
自分のはてなダイアリー(http://d.hatena.ne.jp/Imamura/)には、はてなダイアリーを始める前にWebに書いてきた日記的コンテンツも集めてある。1997年から20年ぶん以上である。そして毎日、今日の長年日記を読み返して楽しんでいる。そのためのブックマークレットも作った。
また、はてなダイアリーからリンクすると、リンク元の情報からそのダイアリーの長年日記へ移動できるページも作った。これを自分のダイアリーで紹介しようと思っていたら、はてなダイアリーの終了が発表されてしまったのは皮肉だ。
自分のダイアリーには自分が面白いと思ったことを書いている。それを自分が読み返せば面白いのは当たり前である。1年おきにふり返るというペースもなかなかよくて、書いたことを忘れていたりするから新鮮な気分で読める。思考の棚卸しになったり、いま考えていることのヒントが見つかったりする。
自分のダイアリーで、ほかの人が読んでも面白いと思えそうな長年日記は…元日の長年日記はどうでしょう。初詣のおみくじを記録していると、「これは去年のと同じだ」なんてことがわかる。
- http://d.hatena.ne.jp/Imamura/____0101
Twitterでは「昔の今日の日記から」シリーズというのをたまにやっている。書いた当時はとくに注目されなかったお気に入りの記事をしつこく紹介していたら数年後にブクマが伸びたりした。
昔の今日の日記から。2011年。これははてなダイアリーに書いてきた中でも上位に来るお気に入り記事。ぜひ読んでみてください■タコの知能とマヤ文明 http://t.co/x0LkQMkfeJ
— 今村勇輔 (@yimamura) 2015年7月18日
- タコの知能とマヤ文明 - Imamuraの日記(http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20110718/knowledge)
ほかに、こんなことを書いてきた。
ささいな「いま」を記録しよう - Imamuraの日記
だから、まさに今、目の前に見えているものを記録しよう。今はとるに足らない見慣れた風景に思えても、時を重ねるうちにかけがえのない、懐かしい思い出に変わっていくだろう。
ささいな「いま」を記録しよう - Imamuraの日記
この記事に載せた12年前の写真は実際に、今となっては懐かしい写真になった。ほかの人が見ても別に…となるだろうところがさらにいい。
ライフログについて考える - Imamuraの日記
(クローズアップ現代でライフログを扱っていたのを見て)自分の行動を写真や各種の履歴で記録する方法は、番組で紹介されていたEvernoteをはじめいろいろある。でも単に記録するだけではあまり意味がなくて、たまったログをあとからうまく見直せることが大事なのだと番組を見て改めて感じた。
(…)
ライフログの考え方には惹かれるものがある。こうやってWeb日記を公開することでも、一番多くのものを得るのはほかならぬ自分自身だからだ。昔の日記を読み返すと、自分が面白いと思ったことが書かれているから今読んでも面白い。当たり前かもしれないが、自分が以前なにを見て面白いと思ったのかは簡単に忘れてしまうから読み返すと新鮮な面白さがある。日記をつけ、それをふり返れるようにしておくのは自分のためになるのだった。
ライフログについて考える - Imamuraの日記
はてなダイアリーには、日々の暮らしを淡々と記録してきた蓄積がある。はてなブログへ強制的に移住しなければならないなら、過去をふり返るのに便利な長年日記の機能をぜひ実装してほしい。
追記
はてなダイアリーとは違う方法で長年日記を読めるようになった。全部の年をまとめて1ページに表示はできないが、ひとまずこんな方法をとることにした。
- はてなブログでは当面こうやって長年日記を読むことにした(http://ima.hatenablog.jp/entry/2019/07/20/110000)