Windows Vistaの自作PCを新調したくなってきた。
自作PCに先日「crcdisk.sys」問題が出てシステムが起動しなくなってしまい、マシン内の別のHDDに残しておいた旧システムで起動するよう変更した。
- 「crcdisk.sys」問題の参考リンク
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- milesの「So What?」な日々 「Vistaがcrcdisk.sysで立ち上がらない」問題の解決法(私の場合)(http://milessmiles.blog.fc2.com/blog-entry-112.html)
- [新]Windows PE 徹底活用バイブル〜ブータブルメディア作成編|Windows Server|トピックス|Computerworld(http://www.computerworld.jp/topics/560/191181)
- 旧システムから新システムへ移行したときのダイアリー:パソコンの中を大掃除(d:id:Imamura:20100910:HDD)
「crcdisk.sys」問題は自分の手に余ると感じ、新システムで起動できるようにするのはやめた。当面旧システムを使っていくことにしよう。
旧システムから新システムに移行して2年。その間に変化した使い勝手にそろえるのはそう大変ではなかった。2年ぶんのWindows Updateは時間こそかかるが単に待っていればよい(112項目あった)。おもな書類はDropboxに入れてあるからこれもしばらく待てば自動的に更新される。Firefoxは自動アップデートがかかって次回起動時に勝手に最新バージョンになる(3.6.28が16.0.1になった。高速リリースサイクル恐るべし)。Firefoxのブックマーク類はXmarksで同期される。新システムのHDDはそこから起動はできないものの中身を見ることはできるから、入っているソフトや設定ファイルの多くを再利用できた。
Firefoxで開いていたタブの一覧が失われたのはちょっと残念だけれどちょっとしか残念ではない。開きっぱなしのタブはコレステロールのようなもので、たまりすぎると動脈硬化を起こす。タブ一覧が増えすぎないよう、時々忘れてしまうのがよい。
こうして自作PCは日常の利用に不便がないところまで回復した。
しかし32ビット版のWindows VistaだとCore 2 Quad Q8400でもメモリを3GBしか使えず、最近いろいろ厳しいと感じている。「crcdisk.sys」問題について調べるのと合わせて、もしPCを新調するとしたらどういう構成にするかもちょっと考えた。
今使っているShuttleのベアボーン(SG31G2)は小さいし静かで気に入っている。同じShuttleの最新のベアボーンでお手ごろなのはIvy BridgeのSZ77R5(http://www.shuttle-japan.jp/barebone/standard/sz77r5)。いまAmazonで29020円。
Shuttle Intel Ivy Bridge Z77チップセット搭載 キューブベアボーン SZ77R5
- 出版社/メーカー: Shuttle INC.
- メディア: Personal Computers
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前面と背面の両方にUSB3.0があるのがいいな。モニタ出力はDVIとHDMIで、DisplayPortがないのがちょっと残念。DisplayPortが必須になるような高解像度の世界はもうちょっと先だ。
- 関連:Windows PCのRetina化にはDVIでは力不足なのね(d:id:Imamura:20120614:retinaPC)
CPUをどうするか。今のPCの利用シーンでCPUパワーが一番必要になるのが動画のエンコードで、ペガシスの「TMPGEnc 4.0 Xpress」を使っている。新バージョンの「TMPGEnc Video Mastering Works 5」にすれば、Intel Media SDKを使った高速エンコードができるようになる。これは魅力的だ。
- ペガシス、TMPGEnc後継「Video Mastering Works 5」 -AV Watch(http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101222_416467.html)
いまIntelのCPUは大きく分けてCore i7、i5、i3がある。お手ごろ価格でそれなりの性能というとCore i5 3570(3.4GHz)あたりかなー。オーバークロックできるのは3570Kなど「K」つきの型番で、そういうのはもう興味ありませんので無印でけっこうです。ということで3570は秋葉原だと今おおむね17000円くらい。
- ARK | Intel® Core™ i5-3570 Processor (6M Cache, 3.40 GHz)(http://ark.intel.com/ja/products/65702/)
- CPU最安値情報(http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121117/p_cpu.html)
- AKIBA PC Hotline! : Core i5-3570 (3.40GHz,TDP 77W)の価格推移グラフ(http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121117/graph/gi_7i5_3570.html)
OSはWindows 8にしよう。64ビット版ならメモリ3GBの壁がなくなる。メモリはDDR3-1600の16GB(8GB×2)がいま秋葉原で5000円くらい。
アップグレード版のWindows 8はダウンロード版が3000円、パッケージ版は6000円。
- 【清水理史の「イニシャルB」】 これから始める「Windows 8」 Part 1:パッケージの種類とアップグレード方法 -INTERNET Watch(http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20121106_571028.html)
ストレージをどうするか。SZ77R5のマザーボードにはmSATAスロットがあり、ここにSSDを追加できる。
mSATAはおもにノートパソコン(特にUltrabookというカテゴリ)にSSDを追加するために使われている。システムを高速なSSDに入れて、データは大容量のHDDに入れるという使い方。この組み合わせをSZ77R5でもできるということだ。
今使っているSG31G2にはドライブベイが3つあり、すべてHDDが入っている。1TB+2TB+3TBで6TB。mSATAならさらにSSDを入れられる。SSDにシステムを入れて、HDDをストレージとして使おう。mSATAで256GBのSSD「CT256M4SSD3」はいまAmazonで19453円。
Crucial 256GB mSATA接続SSD SATA6Gbps CT256M4SSD3
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- 価格.com - Crucial、Ultrabookに最適なmSATA SSD「Crucial m4 mSATA SSD」(http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0537/id=23893/)
- 参考:【笠原一輝のユビキタス情報局】 PCI Express接続SSDへの移行を推進するIntel 〜mSATAより薄い新モジュール仕様「NGFF」を提案中(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20120918_560318.html)
さて、ここまでの合計を出してみよう。
- ベアボーン:SZ77R5:29,020円
- CPU:Intel Core i5 3570:17,000円
- メモリ:8GB×2:5,000円
- Windows 8 Upgrade:3,000円
- SSD:CT256M4SSD3:19,453円
- 合計:73,473円
もうちょっとお安いといいけれどそう言っていたらきりがない。
ここまでがんばって書きましたがこういうマシンを作ると決めたわけではありません。ありませんったら。
でもこういうマシンを作るという決定に限りなく近いところにいます。
- 参考:Windows 8 PCの自作マニュアルが店頭配布中(http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121020/etc_ms3.html)
関連記事:我が家のSG31G2の歴史
- 3TBのHDDを使うための覚え書き(d:id:Imamura:20110910:HDD)