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想田和弘のドキュメンタリー「精神」

岡山にある精神科の診療所に通う患者さんたちを、淡々と撮影するドキュメンタリー映画。新宿のK's cinemaで23日まで、朝10時半から一回上映。

テロップやナレーションはなく、誰がどんな病気かとか、そもそも出てくる人の名前すらすぐにはわからない。でも「選挙」と同じように画面の強度はものすごく、だれることなく最後まで引きつけられる。

終盤近く、なんかいい感じの長めのシーンがある。ここは安直に感動できてしまうなあ、でもそれでよかったよかった、でまとめてしまってはいかんだろう、と思っていたら次にズドーンとくるシーンが続いた。すごい落差。

出てくる人たちは病人である以前に人間なのだとかなんとか、わかりやすい言葉でまとめてしまうのはもったいない、いろいろ残る作品だった。実はこれのあと、早稲田松竹で「牛の鈴音」を観ようと思っていたのだけれど、生気を吸い取られた感じで少し疲れて行くのはやめてしまった。

診療所の山本先生は、病院に勤務していたころ、閉鎖病棟に鍵をかけない運動をしていたとのこと。

パンフレットのほかに、想田和弘監督の著書(下記)も買った。けどパンフの内容は今公式サイトを見たらおおむね載っているようだ。

精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)

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DVDは7月24日発売。

精神 [DVD]

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