「ウミガメのスープ」をもとにした、ニンテンドーDS用ゲームが発売されます。
タイトルは「スローンとマクヘールの謎の物語」。製作は、「レイトン教授」シリーズなど上質なソフトを作っているレベルファイブです。
「ウミガメのスープ」は「LTP(Lateral Thinking Puzzles)」または「水平思考推理ゲーム」ともいわれます。因果関係がわからない状況が問題文として示され、そこに隠された事情や動機を探っていくものです。
日本では「ウミガメのスープ」という問題がもっともよく知られており、そのため「ウミガメのスープ」がLTPの代名詞ともなっています。
LTPの解答は、多くが極めて複雑です。この問題を聞いてすぐ「××だったから」と答えが出るものではありません。問題文では示されない重要な情報を引き出しながら、少しずつ正解へ近づいていきます。回答中の様子は、まるで推理小説を読んでいるかのように、気づきと新しい情報の組み合わせをもとに、さらに新しい気づきを目指す形になります。
ゲームとしての「ウミガメのスープ」を支えるのが「出題者」です。回答する側から浴びせられる質問に「はい」「いいえ」「回答に関係ありません」だけで答える役割を持っています。つまり回答者は出題者に質問をして真実を引き出していきます。ただし質問は、「はい」「いいえ」「関係ありません」の3つで答えられるものに限られます。
「男はたしかにウミガメのスープを食べた?」「ウェイターは自殺の理由を知っている?」このような質問は可能です。
「男の身長はどのくらい?」「レストランの雰囲気は?」といった質問は、「はい」「いいえ」「関係ありません」で答えられませんのでNGです。
私が「ウミガメのスープ」を知ったのは10年ほど前、「面白いゲームを聞いてきた、やってみない?」という友人からでした。以来「ウミガメのスープ」のほか「腕を送る男」といった有名な問題を出したり自分で問題を作ったりほかの人の問題を解いたりしてきました。
「ウミガメのスープ」を本にしたいと考えて、作者がわからないこのゲームについて「人力検索はてな」で質問したこともあります。
- 「「ウミガメのスープ」というゲームの発祥を探しています。いったい誰が考案したものか、どういう経緯で一般に知られるようになったのかを調べています。…」(question:1071468997)
今回、ゲーム化が決まったことにより、さらに多くの方に「ウミガメのスープ」の楽しさを知っていただくことができるでしょう。ひとりの「ウミガメのスープ」ファンとして、それをとても嬉しく思います。
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「世にも奇妙な物語」でのドラマ化
- 海亀のスープ※ネタバレ注意
- http://www.geocities.jp/aa111692/kimyou/xxumigame.html
Web上のニュース
- レベルファイブ、「LEVEL5 VISION 2008」開催。完全新作や新規プロジェクトを多数発表(GAME Watch)
- http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080926/lv5.htm
追記
諸事情により文章をあちこち修正しました。みなさんオリジナルの記事は忘れてください!(10/1記)