6月の4日から5日にかけて、宇宙作家クラブの面々で、姫路の科学研究施設2つを見学してきました。日本最大、2メートルの反射鏡を持つ望遠鏡「なゆた」を擁する「西はりま天文台」と、一周1.4キロの円形加速器から放射光を発生させてさまざまな研究・解析を行っている「スプリング8」です。
- 西はりま天文台公園ホームページ
- http://www.nhao.go.jp/
- ホーム ― SPring-8 Web Site
- http://www.spring8.or.jp/ja/
4日はひとつめの、西はりま天文台を見学しました。
新幹線で姫路駅へ。姫路駅では名物の「えきそば」を。
さらに特急「スーパーはくと」で佐用(さよ)駅を降り、そこからタクシーで15分くらいのところに西はりま天文台があります。
丘の上に、なゆた望遠鏡の入っている天文台南館(写真奥)、ミュージアムショップなどがある北館(写真手前)が見えます。
丘の頂上からは、周囲の山々がよく見えます。望遠鏡は無料でした。左の謎の機械は、小林伸光さんが自作した立体写真を撮れるデジカメです。
ロビーには、小惑星「イトカワ」の1/2000の模型がありました。よーく見ると探査機「はやぶさ」もひっついています。
いよいよなゆた望遠鏡とご対面。しかし大きさに対してドームが狭く、35mmのレンズでは全体が入りません。
正面から見るとこう。奥側の黒い丸いところ(扇形のふたの後ろ)に直径2メートルの主鏡があります。
中心部分に、うっすら灰色に見えるところ。これが反射望遠鏡の主鏡です。
屋外には、直径2メートルのベンチが作ってありました。主鏡の大きさを実感できるようにとのことです。こういうのがあると、なぜかみんなとりあえず乗ってみるという人間の不思議な習性も実感できました。
天文台を案内してくださった、研究員の鳴沢真也さんです。
鳴沢さんはなゆた望遠鏡で、光学による地球外知的生命探査(OSETI)も行っているほか、天文研究を始めるまでのいきさつ、なゆた望遠鏡建設やOSETIの話をつづったこんな本も書いています。

137億光年のヒトミ―地球外知的生命の謎を追う (SoenshaグリーンブックスN2)
- 作者: 鳴沢真也
- 出版社/メーカー: 草炎社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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これは星を肉眼で見るための眼視観望装置です。十字型のハンドルから手前に出ている覗き穴から、星を見ることができます。なゆた望遠鏡は観望会のとき、一般の人がここから直接星空を見られるようにしていて、「公開している望遠鏡としては世界最大」をうたっています。
なゆた望遠鏡が動く様子を、デジカメの動画機能で撮影しました。といっても動きはとてもゆっくりなので、30倍速で撮影しています。
メカフェチの皆さんお待たせしました。望遠鏡のメカっぷりをたっぷりご紹介しましょう。
というわけで、明日はスプリング8へ向かいます。