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『昭和のロケット屋さん』いきなり間違い発見

【元記事:『昭和のロケット屋さん』いきなり間違い発見:d:id:manpukuya:20071128:rocket

[写真:『昭和のロケット屋さん』刷り出し]写真は「刷り出し」といって、印刷が終わった段階の中身です。本は16ページをひと折(おり)として印刷されます。この本は全部で15折、つまり16×15=240ページあります。

これを1冊ぶんずつ、表紙などの紙と一緒に製本していき、そのあと付録のDVDやカバー、帯などをつけていきます。

刷り出しは、印刷所さんが「こんなふうに刷れました」ということで製本前に持ってきてくれます。「こんなふうに刷ります」ではないところがポイントです。本の中身はもう、印刷部数のぶんだけ刷ってあるのです。なお本番の印刷の前には、「こんなふうに刷ります」をチェックするための「青焼き」または「白焼き」という工程もあります。

刷り出しが出た段階でもう本当に重大なミス、この本がこのまま流通してしまったら世界の終わりじゃあ〜! というミスが見つかれば、全部印刷し直すこともあります。そうなればもちろん、印刷費が余計にかかります。世界が終わるほどのミスとはたとえば一般的には、奥付の表記が間違っているなどがあります。

一方、世界が終わらない程度の軽微なミスが見つかることがあります。

刷り直しの印刷費で世界が終わっちゃうか、このまま流通して世界が終わっちゃうかを天秤にかけて、世界にとってよりよい選択を行うのです。

見つかったけれどそのまま通したミスは増刷時に、深刻なものから優先して修正していきます。うーんこれは間違いといえば間違いといえなくもないけれど、全部直すと大変だ(=費用がかさむ)というときはスルーしちゃうこともあります。

言い訳がましい話が長くなりましたが、つまり『昭和のロケット屋さん』(ISBN:9784767805221)の刷り出しを見ていたらもう間違いを見つけちゃったんです。うぐー。本になる前にもう間違いが見つかってしまうとは。

印刷し直すクラスの致命的なミスではないのがまだ救いですが、間違いは間違い。来たるべき増刷の日に向けて、修正したいところを記録しておきましょう。

そんなときのための「勝手に正誤表!」グループ(g:errata)です。

『昭和のロケット屋さん』の正誤表も、さっそく追加しておきました。えっへん(じゃないって)。

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