戦後日本の宇宙開発が始まったころからのお話を当事者に伺う「昭和のロケット屋さん」(ISBN:9784767805221)の制作は順調です。
ゲラを読むたびに何度も「いやあこれ面白いなあ」と思っちゃうくらいで、いい本になりそうな予感がしています。
この本では、「ロケットまつり」でのお話を再構成した本編のほかに、いろいろ資料をつけています。
ペンシルロケットからミューロケットまで、宇宙研(ISAS)関係のロケットの打ち上げ記録。ペンシルやベビー、ミューロケットは、すべての打ち上げ実験を網羅しています(カッパとラムダは本数がものすごく多いので、ある時期以降省略しています)。これらは年月日だけでなく、わかるものについては時刻も記載しています。
宇宙開発年表。1945年の終戦から、2006年9月のM-Vロケット7号機による「ひので」打ち上げまで、当時の社会情勢も織り交ぜながら一覧できます。
ロケットまつりの開催情報もまとめました。(キーワード「ロケットまつり」で基本的に同じ内容を見られますけどね)
索引もつけて、どの話題がどのあたりに載っているか、わかるようになっています。索引を作るのは好きなので、こういう作業は楽しいですね。情報どうしを結びつけるのが気持ちいいと感じるたちなのです。
豊富な写真に充実したキャプション、注も「宇宙へのパスポート」には負けますが、こちらはこちらでなかなかしっかりしていると思います。
付録DVDの内容も先日、仕上がりを確認しました。記録映画「ペンシルロケットとベビーロケット」はイベントで見て以来ちゃんと見てはいなかったのですが、たくさんの資料写真を見た今では細かいところまでわかるようになっていました。「これは道川海岸」「これは千葉の生研、ということは2段ペンシル」「20代の垣見さんが動いてるー」といったあんばいです。今は妙にロケットに詳しくなっています。
本を作っている最中に、「これはもしかして、相当いい感じに仕上がるんじゃないかい?」と手応えを感じるのは久しぶりです。
表紙や中身の写真も、少しずつお見せしていきたいと思います。
発売まで1か月を切りました。楽しみにしてくださっている皆さん、もう少しお待ち下さい。