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骨髄移植の厳しい現状

【元記事:骨髄移植の厳しい現状:d:id:manpukuya:20070704:kotsuzui

今朝のNHKニュースで、骨髄バンクの現状について報告されていた。

ドナー登録する人がたくさんいても、いざ運用となるとなかなか難しいところがあるそうだ。以下に箇条書きにまとめてみた。(※私の誤解や聞き違いがあるかもしれません

  • 骨髄ドナーの登録者はいま30万人。これは骨髄移植を希望する人の90%をカバーできる人数(骨髄移植は、白血球の型が合う人どうしでのみ行える)
  • ところがドナー登録や骨髄移植に際してドナーの生活負担が大きいため、いざ移植となってもドナー側の都合で日程を取れないことが多い
  • まずドナー登録の際、病院に3回通院しなければならない
  • さらに移植にあたっては、3泊4日の入院が必要
  • これらの時間的なやりくりはドナーの善意に頼っているのが実情
  • あるドナー談「移植の日が決まったが、会社を休んだり子供を預けたりするのが難しく、申し訳ないと思いつつ断らざるを得なかった」

というような状態であり、「骨髄ドナーの負担を減らすよう、社会的な支援を」と結ばれていた。

ここで思い出したのが裁判員制度。あれは確か、裁判員として裁判所に行く人に対して職場は便宜を図ること、みたいな話が出ていたはず。

骨髄ドナーの登録は任意だから、誰でも依頼されうる裁判員とは事情が違う。でも社会貢献という面では共通なのであるから、骨髄ドナーに対してもなにかできるんじゃないだろうか。というかできたらいいな。

ちょっと思ったこと
日本では、寄付献血などで社会貢献する人への自然なリスペクトがやや少なめだと感じる。そういう心性が関係していそうな気もする。

追記:ブックマークのコメントから

面白い話が紹介されていました。

私の場合だけかもしれませんが、献血の時よりはるかに厳しい検査で2回落とされました。

はてなブックマーク - まんぷく::日記 - 骨髄移植の厳しい現状

骨髄ドナーは実は案外狭き門なのかな? 私は献血も断られる人なので、骨髄ドナーにもなれなさそう。

追記:トラックバックから

こちらも興味深いです。

骨髄移植のためには骨髄ドナー以外に、臍帯血を利用する方法があります。昨年の秋篠宮ご夫妻のニュースで知った人も多いのではないでしょうか。

(中略)

臍帯血の場合は、何もしなければ廃棄する物を利用するわけで、骨髄ドナーのような負担はありません。その代わり、保存されている量が決まっているので移植が可能な患者は骨髄ドナーの場合よりも限定されるようです。

(中略)

また、臍帯血バンクは骨髄バンクとは別組織のようです。

骨髄ドナーの体験記としてはhttp://d.hatena.ne.jp/michiaki/の「で、みちアキはどうするの?」で書かれていたものを思い出しました。淡々とした感じです。

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20040917#1095390000「此処こそ世界の中心、私の叫びこそ愛。」

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20040918#1095476400「昨日の続き」

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20050712#1121179487「ほんとにぼくのでいい?」

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20050716#1121491223「見知らぬ人のなかで生きるぼくのDNA」


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