ロケットの打ち上げを見に行くとなると、家を空けている間は録画したビデオを消化できない。加えて、深夜の民放は放送時間がずれることが多いため、1時間程度長く録画しているものが多い。
使っている東芝のRD-XS31のHDDは80GBで、最近の機種と比べるとだいぶ少ない。そして、今や残り録画可能時間が標準画質(4.6Mbps)で5時間あれば「おー、ずいぶん空いたな」と思うような、綱渡り的状況なのだった。
これでは、種子島や内之浦へ行っている間にHDDを使い切ってしまうだろう。DVD-RAMを買ってきて、見たら消す予定のものを中心に逃がしておくことにした。
「蟲師」が11話分、「怪奇大作戦」が3話分、「知るを楽しむ」が10回分、「NHKアーカイブス」が2回分、「世界美術館紀行」が2回分、「ピタゴラスイッチデラックス」も…とDVD-RAMへ移していったら、9.4GB/240分のメディア4枚分になった。ざっと16時間分。画質を標準からやや落としているものが多いから、実際は20時間以上あるのではないか。うーむ。
といっても、これは今までHDDに入っていたものを移しただけだから、見るべきビデオの量は変わっていない。しかしこうして改めて具体的な時間を突きつけられると、果たして今後ちゃんと見られるだろうかという気がしてくる。
HDDレコーダーの前にビデオデッキを使っていたころと同じだ。ライブラリとなるビデオテープはどんどん増えていき、まるで減る様子がない。そして今はたくさんのビデオテープが段ボールにおさまり、「いつかHDDレコーダーでデジタル化して保存を」とか考えているのである。本当にそんな日が来るのかね。
テレビは電源を入れればすぐに番組を見ることができる。こちらから働きかけることといえばチャンネルを変えることくらいだ。いま放送されていない番組は見られず、それゆえ「軽い」メディアだから、真剣に見なくてもいいやと思うことができる。しかしいったん録画した番組は再生しないと見られないし、わざわざ録画したのだからちゃんと見ないと、という気持ちが出てきて「重く」なっていく。こういう気分が、録っても見ない番組の蓄積につながっている。
HDDレコーダーのほうから、「これ見ませんか、見ましょーよ」とナビゲートしてくれたりするようになったら、録画分をもっとどんどん消化できるかもしれない。
ともあれ、HDDレコーダーの空き容量は戻ってくるまでもちそうにはなった。旅から戻ったら、少しずつ消化していきましょう。