東大の学生たちが作った一辺10cmの超小型人工衛星、キューブサットの「XI-V(サイ・ファイブ)」が、何度も延期の憂き目にあいつつ、今度こそ打ち上げられるようです。
XI-Vは、2003年6月30日に東工大のキューブサット「Cute-I」とともに打ち上げられた「XI-IV(サイ・フォー)」の姉妹機で、新型のカメラや太陽電池の性能試験を行うとのこと。
また今回は、主衛星のおまけで打ち上げられる「ピギーバック衛星」からさらに放出される、いわば「孫衛星」になるという珍しい方式だそうだ。
スケジュールは以下の通り。
打ち上げ関連
ロケット打ち上げ予定時刻 2005/10/27 15:52:26[JST] XI-V分離予定時刻 2005/10/27 17:37:26[JST] 初めての日本上空通過予定時刻 2005/10/27 21:09:45[JST]
ただし今回はロシアへ行く人がいないため、『キューブサット物語』(ISBN:4767803993)で描かれた初回打ち上げの時のような、チャットによる生中継はない由。
それでも、XI-Vからの電波を受信するための情報などは提供されており、世界のアマチュア無線家は「初キャッチ」を狙っているのだそうだ。
- 「ISSL Ground Station」:東大キューブサットを作っている中須賀研究室の地上局サイト。衛星に関する情報はここから得られる
5回目の正直で打ち上げられるか、そして無事宇宙から電波を送ってくるか、楽しみ楽しみ。
関連リンク
- 「東京大学 CubeSat プロジェクト」:公式サイト
- 「この日記からキューブサット関連記事をまとめ読み」
以下追記
当日は、テキストによる実況ページもあり。
→http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/mission/Vlaunch/live/index.html
ESAによるストリーミング中継もあるようだけれど、このURLは非公開かな?→さらに追記:「川島レイのレイランド Reiland: XI-V、明日打ち上げ」で紹介されている。公開しちゃっていいようだ。ESAによるストリーミング中継のURLは以下。