ずっと前に地上波で放送されたのを、まとめて録画しておいたのを、まとめて見た。
19世紀末のロンドンを舞台にした、身分違いの恋模様。当時の風俗が丁寧に描かれていてよい。少し前にやっていた「名探偵ポワロとマープル」の舞台は1930年代だそうで、同じ街を舞台にしつつ数十年の違いがあるため、社会インフラの違いが感じられて面白いと思った。2つの時代は日本でいえば明治時代と昭和初期であり、それだけ離れていれば当たり前といえば当たり前か。
演出が細かく、ちょっとしたカットをあえて入れることでいろいろなことを示唆するコンテキストの高さも好み。回によっては、原画の人数が30分アニメとしてはやけに多かったりして、手をかけて作られていると感じる。
主人公の二人がこの時代で結ばれるには、揃ってアメリカに行くとかしかないんじゃないだろうか、とか思ったり。そんなふうに考えたりするくらい、脚本や演出による仕込みがうまいということだね。
アニメは「いったんここまで」のような終わり方だったので、続きが作られることを期待。「マンガはさらにヨイ」的な感想をちらほら見るので、マンガも読んでみよう。
- 勉強サイト:「英國戀物語エマ -エマ放送協會-」公式サイトのコンテンツ。当時のイギリスについて、ジョーンズ家のメイド二人がかけ合いで音声解説。作者も出るみたい。
追記:書こうと思って忘れてた! 晩餐会で「ウミガメのスープでございます」というシーンがあって、思わず吹いてしまったんだった。急いで自殺しないと!(→事情がわからない方はこちら)