会社にセールスの電話がかかってくることがある。マンションや金融で資産運用だのなんだのといった内容である。こういう電話では「どういう用件ですか」と聞いてもすぐには用件を言わないので、逆にそういう用件であるとわかってしまうのが滑稽だ。ともあれ普段は、そういうことは考えていない、不要である、今忙しい、もうかけてこないでほしい、といった話をして断っている。
先日電話をかけてきた人は、なんだか面白いことを言っていた。
「でも箱が届いたら開けるでしょう(著者註:箱というのがこのセールス電話のことらしい)。いらない箱は開けない? それは私のことをいらないということであり差別ではありませんか」。
電話をかけてきた相手の話を聞こうとしないのは失礼だ、というようなことを言いたいらしい。まったく感情的、情緒的で話にならない。
そこで今回は、こちらも感情的になってみた。
「いや、そうおっしゃられても困ります。困りますからもう電話してこないでください。お願いします。こんなにお願いしてもダメですか。こんなに困っているのに。なんとかお願いします」。
こちらは困っている、お願いしているのに聞いてくれないなんてひどい、という感情論。もうメチャメチャであり、話している自分が内心苦笑してしまう。でも効果はあったようで、向こうはなにか一言二言話して電話を切ってくれた。
知り合いや仕事でのやり取りでこういう話をされたら、まさに困ってしまう。もちろん普段の自分は、こんな論法は決して使わない。でもセールス相手なら平気だ。もっと脳内リハーサルをしておこう。
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