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キーワード削除投票システム案について

次の3つがあれば、このようなシステムを提案することになった問題はクリアできるかもしれないと考えている。

  1. 「キーワードの編集」をしたキーワードを保存するしくみ。
    • 「キーワードの編集」によってリンクを削除しても、日記を編集すると元に戻ることについては、この機能が実装された直後のd:id:hatenadiary:20030325#1048568357で運営側の見解が出ている。それは、「どのキーワードが『編集』されたかをすべて記録しなければならず、そうするだけの需要やメリットが現在はないと考えている」といった主旨。自分の意見としては、「自分の日記からキーワードへリンクするかどうかを、細かくコントロールできればそれですむのではないか」(d:id:Imamura:20040327:p2)に尽きる。
  2. キーワードモデレーションシステムで「リンク不要」に投票したユーザーの日記から、そのキーワードへは自動的にリンクされないようにする。これはキーワードのスコアや、日記のスコア設定を考慮しない。同時に、キーワードへリンクされなくなった日記は、キーワードの「〜を含む日記」にもリストアップされないようにする。
    • 1.が実装されれば、そもそもキーワードモデレーションシステムが不要になるかもしれないが。「リンク不要」投票は、そのユーザーにとっては「スコア0にすること」と同じであるから。これらについては以前、「キーワードのページから言及日記を(効率よく)読みたい人の利便を考えると、(スコア設定を下げても)結局『キーワードの編集』をしておかなければいけない」(d:id:Imamura:20040607:keyword)などと書いている。
    • キーワードモデレーションシステムの導入当初からずっと考えていたのは、キーワードのスコアを、はてなダイアリーユーザー全員が共有する必要はないのではないかということだ。「多様な価値観のユーザーが共存していかなければならない」のならば、各キーワードへリンクするかどうかをユーザーが各自でコントロールできるようにしていくのがいいのではないか。そのためには、スコアを全員が共有するという方法はそぐわないのではないかと思う。
  3. うっかりによる重複登録を避けるしくみ。
    • 同一ユーザーによる同一文字列のキーワード登録は、ある程度時間をおかないとできない、など。「ある程度の時間」は5分程度でも効果があるだろう。

今回の提案についてもう一つ懸念しているのは、ルールを新たに作ったとして、それを周知できるのかどうか、またユーザーにそれを守ろうという雰囲気が出るのかどうかということだ。キーワードモデレーションシステムの導入に際しては、ルールの周知がうまくいっていないようだし、またルール外の目的でモデレートされていると感じるからだ。

いろいろな考えを持つユーザーたちがうまくやっていくには、全員が少しずつ不便を我慢する、という状態が理想なのかもしれない。しかし現状は、全員にとって不便や不興が増えすぎているように思う。

キーワード削除投票システム案をめぐる話題としては、d:id:yukatti:20040629#p2さんとd:id:mitty:20040629さん(陪審員制度の提案が興味深い)、d:id:sugio:20040630#p1さん(「スコア0になる」という処置のアイデアが面白い)を挙げておく。