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アニメ『プラネテス』を見終わって

【元記事:アニメ『プラネテス』を見終わって:d:id:manpukuya:20040506:p2

[DVD:プラネテス]少し前のことだが、BS2で放送されていたアニメ『プラネテス』が終わった。休日に、最後の数話をまとめて視聴。

最初は、課長や課長補佐といったアニメオリジナルのやかましいキャラクターに辟易していたが、最後まで見た今は、マンガをうまく料理した良作だったと思える。

「モーニング」に連載された、マンガのほうの『プラネテス』は、テーマを探りながら作られていったという印象がある。それはこの作品が、幸村誠にとって最初の連載だったこともあるだろう。一方アニメ版は、作品のテーマを最初から知っている有利さがある。そのぶん、放映当初からいろいろと伏線や設定を仕込んでおくことができた。

前半の回に出てきた人たちが、その場限りでなく繰り返し登場する(そしてラストの手つなぎに収斂する)演出など、木星行きという物語上の到達点がわかっていればこそだろう。いいアニメを見させてもらった。

個別の回では、前半はやはり原作から持ってきた話がいいと思った(後半は話にドライブがかかり、どんどん盛り上がって目が離せなくなっていく)。アニメオリジナルの一話完結の回で特に気に入ったのは、フィーがタバコを吸おうとする第12話「ささやかなる願いを」。きわめて典型的なシチュエーションコメディで、わかっちゃいるけど笑っちゃう。