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99/08/30 (Mon.)−スクリーンセーバー「太陽がいっぱい」

元記事:夜の記憶−99/08/30 (Mon.)−スクリーンセーバー太陽がいっぱい」】

会社なんかでは、一応スクリーンセーバーにパスワードを仕掛けておくことが多い。自分の場合、スクリーンセーバーは当然SETI@homeなのだが、席についていてもコンピュータを使わないまま設定した時間が過ぎると、スクリーンセーバーが起動してしまう。あっと気づいてマウスをちょっと動かすと「スクリーンセーバーのパスワード:」のダイアログボックスが表示され、パスワードを入力しなければならなくなる。これが少しうっとおしい。
 そこで考えた。スクリーンセーバーから復帰する際、マウスをちょろっと動かす人のために、そのマウスの動きがパスワードになるようなスクリーンセーバーがあったら面白いのではないか。マウスを動かす角度や速度は、人によって筆跡のように違うはず。あらかじめ特定の動きを登録しておいて、本人のマウス操作でなければスクリーンセーバーから復帰できないようになればよい。ちょうど、クレジットカードのサインを照合するようなものだ。とここで思いついた。ソフトの名前は「太陽がいっぱい」だ。
 「太陽がいっぱい」(1960)は、アラン・ドロン扮する貧乏な若者が、放蕩な金持ちの友人を憎み、殺して彼になりすますというサスペンス。なりすまし作戦の中に、殺した友人のサインをスライドで壁に映して模写の練習をするシーンがあるのだった。何度も何度も、慣れない他人のサインをなぞるさまが、鮮烈に印象に残っている。サインをちゃんとなぞれなければスクリーンセーバーから復帰できないというところがソフト名としてぴったりだと思うのだがどうだろう。といっても自分にはスクリーンセーバーを作る開発力はないので、ぜひどなたか作ってみてください。