射点移動見学終了
バス2台に分乗して、プレス向けの射点移動などの見学ツアーが行われました。
桜が咲いている種子島といっても、2月の深夜はけっこうな寒さでした。
射点へ向かうH-IIAロケットの移動速度は時速1kmくらい。なかなか進まないという遅さではなく、しかしどんどん進むという速さでもない、面白い進み方でした。
今のところ、非常に順調に進んでいるという印象です。
空は晴れていましたが、ツアーが終わる頃にはすじ雲が少し出てきていてちょっと心配です。また、満月から少し過ぎた月の明かりがなければ、満天の星空が見えたことでしょう。それでも、東京とは比べものにならないきれいな星空でした。
これからいったん宿に戻って寝て、昼ごろプレスセンターにやってこようと思います。お疲れさまでした。
鹿児島本港北埠頭ターミナル
宇宙作家クラブの、東京から自動車組と合流しました。
9時の高速船「ロケット」で種子島へ渡ります。
はてなぐらしも4年目
3年前の今日、はてなダイアリーを使い始めた。旅先で4年目を迎えるとはね。
この1年で、仕事方面が充実して、いろいろ広がりが出てきた。「[生活]」カテゴリの記事もそれなりにあり、周囲を見回す目が回復してきている気もする。なかなかいい感じだ。
あと、そのうちに日記のタイトルを変えるか、ひょっとしたらサブアカウントに移動するかもしれません。
- どうして?→「『複数アカウント機能の追加について』」(d:id:Imamura:20050616:multiaccount)
ともあれ、これからもよろしくお願いします。
曇り
- 2006年2月17日の記事をまとめ読み:http://ima.hatenablog.jp/entries/2006/02/17
種子島宇宙センター到着
施設案内ツアーに行ってきま〜す。
ツアーは14:45終了、15:00から記者会見というスケジュールです。
打ち上げ時刻、1分ずらし
15時から記者会見が行われました。打ち上げ時刻を、当初の15時26分から15時27分にずらすそうです。
「打ち上げ前日に行うロケットの有人宇宙システム(筆者註:ISS)との衝突防止にかかわる解析(COLA解析)の結果による」由。
COLA解析とは、「ロケットの打ち上げに際し、原則としてロケットの打ち上げから地球を1周回するまでの間に、ロケットおよびロケットからの分離物と、軌道上の有人宇宙システム(国際宇宙ステーションなど)が衝突しないように配慮するための解析。COLlision Avoidance解析」。
つまり、打ち上げで宇宙に散らばるいろいろのものがISSに当たっちゃうのを避けるために、1分ずらすことにしたということのようです。ずらすのは十数秒でいいのだけれど、きりよく1分ずらすことにした、という話でした。
明日の天気はやや曇りがちだが、風の問題はなし。打ち上げの準備は現在のところ、「すべては順調に作業進行中」。
質疑応答から
- 連続打ち上げのメリット、デメリットは?
- メリット:ほぼ同じものを連続して上げることで習熟度が上がり、スムーズに進んだ。デメリット:スケジュールが近いぶん、作業者の負担がちょっと高い(ただしメリットの方が大きい)。
- 予備機の調達や次機の投入については?
- MTSAT-3や4などについては「検討を始めたところ」。質問した松浦さんは、「5年の設計寿命を考えると、もう作り始めないといけないのでは」という指摘もコミだったけれど、回答はちょっとのんきな印象を受けました。
- SSBが今回4本あるが、見た目の違いはある?
- SSB、SRBなどが全部燃えてる時間は打ち上げ後20秒から50秒くらい。今までよりは大きく炎が広がるだろう。またSSBの分離は早め(打ち上げ後90秒にまず2本、91秒に次の2本を分離。SRB-Aの分離は2分7秒)なので、条件がよければSSBがきれいに広がるのが見えるかもしれない。
- 延期なしの打ち上げとなると、いつ以来?
- H-IIA 5号機
ほかにもいろいろありましたが、それは松浦晋也さんのブログや「宇宙作家クラブ ニュース掲示板」にアップされるでしょう。
なお射点移動は今晩午前2時半から3時とのことです。これもご報告するつもりです。
写真は、打ち上げ実施責任者代理(種子島所長)の園田氏。
仮眠グ・スーン
宇宙作家クラブの種子島での常宿と化している、民宿「みゆき」に着きました。夕食は、スーパーのパックの刺身やサザエの味噌あえなど。おいしいです。
これから、夜中の射点移動見学に備えて仮眠を取ります。
そうそう、宇宙センター内で桜が咲いているのを見ました。