ライフログについて考える

今日のクローズアップ現代のテーマは「ライフログ」だった。

番組には、ライフログの大家どころかあっち行っちゃってるレベルの美崎薫さんがちゃんと出てきていい感じ。

ライフログ入門

ライフログ入門

自分の行動を写真や各種の履歴で記録する方法は、番組で紹介されていたEvernoteをはじめいろいろある。でも単に記録するだけではあまり意味がなくて、たまったログをあとからうまく見直せることが大事なのだと番組を見て改めて感じた。

Evernoteは、(自分が知らないだけかもしれないけど)昔のデータを定期的にふり返るというのにはあまり向かないように感じる。ためたデータをどう検索するかのキーがないとうまく活用できない感じ。

美崎薫さんは番組中、「人生の記録をすべてふり返れるようにしている、小学生のときの教科書もすぐ見られるしよく見ているから、今こうして見ても懐かしいとは思わなくなっている」という趣旨のことを言っていた。単に人生の記録を蓄積するだけでなく、簡単に引き出せるようにしているのがすごいところ。あまりやりすぎると、昔の記録を見てばかりで新しい情報を蓄積する暇がなくなりそうで頭がクラクラしてくる。

そう考えると、自分の記録をどのくらいの解像度で記録するかはなかなか難しい。今日何回トイレに行ったかを記録する必要はあるか。その時刻はどうか。今日何回まばたきしたかを記録する必要はあるか。その時刻はどうか。

もっとも一般的なライフログである日記だって、なるべく細かくつけようとすると日記を書く時間がどんどん長くなっていく。

目の前の事象をすべて言葉として記録するには無限の語数が必要だ。唐沢俊一のWeb日記は今は更新されていないが最盛期はものすごく細かく書かれていて、これを書くのにどのくらい時間がかかるのだろうと思っていた。そして気がついた。唐沢俊一の日記には「日記を書く」という記述が一切登場しない。これは不自然だ。毎日こんなにたくさん書いているということは、日記に毎日1時間以上かけているだろう。人生の時間の少なくない領域を割いているにもかかわらず、そのことがまったく記録されないのはいびつであると感じる。

そして一日分の日記がどんどん長くなっていくと、しまいには「今日も一日日記を書いていた」とだけ書くようになるかもしれない。あれ、でも日記がその1行ですむなら書く時間はむしろ短くなる。そうして空き時間ができたらほかのことをするようになり、そのことを日記に書こうとするとそのための時間もまた長くなる。これはどこかでバランスするのだろうか。

とか考えているうちに日が暮れて明日の日記を書かなければならなくなるので与太はこのくらいにしよう。

それでも、ライフログの考え方には惹かれるものがある。こうやってWeb日記を公開することでも、一番多くのものを得るのはほかならぬ自分自身だからだ。昔の日記を読み返すと、自分が面白いと思ったことが書かれているから今読んでも面白い。当たり前かもしれないが、自分が以前なにを見て面白いと思ったのかは簡単に忘れてしまうから読み返すと新鮮な面白さがある。日記をつけ、それをふり返れるようにしておくのは自分のためになるのだった。

はてなダイアリーの「長年日記」機能

はてなダイアリーはふり返りの機能として、同じ日付の日記を複数年にわたって串刺しする、いわゆる「長年日記」機能を提供している。たとえば今日の日記なら「http://d.hatena.ne.jp/Imamura/____0409」というURLを見ると、今年(つまりこのエントリ)、去年、2年前…の4月9日の日記をまとめて読むことができる。

FirefoxGoogle Chromeなら、長年日記へのリンクが表示されるGreasemonkeyを使えば、各日付の部分にその日の長年日記へのリンクを追加できる。

↑まずこれを入れてから↓これを入れればよい。

難しいという人は、任意のダイアリーの長年日記を見られるブックマークを作ってもよい。

長年日記RSSで取得する

RSSリーダーを使っているなら、今日の長年日記を取得するYahoo! pipesなども使える。(最近うまく動いてなくて恐縮なのですが)

長年日記のタイトルをRSSとして取得するスクリプトもある。

説明はd:id:kenkitii:20070526:p1に。

タイトルを見て本文を見に行き、上述の長年日記Greasemonkeyを入れていればそこからその日の長年日記を全部読むことができる。

今日のはてブをふり返る

「全自動はてなブックマーク棚卸し」というのもあって、自分のブックマークをRSS長年日記的にふり返れるサービスもある。これもライフログのふり返りの一種だ。

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追記

その後、さらに古いテキストもここに転記した。ネット上で定期的に更新してきたコンテンツを最初からふり返れるようになった。