オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

99/05/22 (Sat.)−SETI@homeを使ってみた

元記事:夜の記憶−99/05/22 (Sat.)−SETI@homeを使ってみた】

先日ダウンロードした「SETI@home」のプログラムをセットアップしてみた。MacOS版の場合、プログラムは機能拡張の形で提供されており、インストール後に再起動が必要になる。Windows版はその必要もない。
 ネットワークの設定やプログラムの動作設定も、よほど英語アレルギーがきつくなければ別段難しいことはない。ダイアログボックスの質問に答えていくといったんインターネットへ接続し、300KB強の未解析のデータをダウンロードしてくる。これをひたすら解析しようというわけ。スクリーンセーバーとして、一定時間パソコンに触らなければ計算を始めるようにもできるし、MacOS版ではホットキー(特定のキーを押すと計算が始まる)を指定したり、Windows版ではほかのプログラムを使っているときも裏で黙々と計算するようにもできる。ダウンロードされたデータの解析にはかなり時間がかかるようで、我が家のPowerMacintosh 7600/132(PowerPC604/132)ではおそらく100時間弱、PC/AT互換機Celeron/338MHz)でも40時間ほどかかりそうだ。
 プログラムがせっせとデータ解析している様子を見ていると、これこそコンピュータの仕事にふさわしいと思えてくる。せっかくパソコンがあるのだから、ユーザが寝ていたり外出したりしている時間も計算させない手はないわけだ。なんとなく、1秒いくらで時間貸しされるスーパーコンピュータの気分。さらに、こうして自分のコンピュータが解析したデータの中に「当たり(=宇宙からのメッセージ)」が入っているかもしれないわけだから、少しの時間でも計算に割り当てたくなってきてしまう。データ解析をする時間が長ければ、それだけたくさんの宝くじを買っていることになるのだから。皆さんもぜひ、当たりを目指して家庭で、あるいは職場で宇宙探査してみてもらいたい。

[SETI@home screenshot]