巣鴨のさかつうギャラリーで開催中の、荒木智のジオラマ展示会に行ってきた。さかつうギャラリーはジオラマやミニチュアの専門店である。
- ジオラマ ミニチュア 情景模型専門店「さかつうギャラリー」(http://www.sakatsu.jp/)
- 荒木氏のブログ:情景師・アラーキーのジオラマでショー(http://arakichi.blog.fc2.com/)
この人のジオラマはジオラマのレベルを超えている。うまく撮ると「これのどこが模型なの?」になってしまう。
【展示会情報】
東京・巣鴨の鉄道模型を中心にした”ジオラマ専門”の模型店『さかつうギャラリー』さんにて私のジオラマ作品の代表作6点を展示した作品展示会が今週末(10/25)から開催。
「ゴミ捨て場ジオラマ」事、ゴッサムシティも展示! pic.twitter.com/HpeLW4dT9q
— 情景師アラーキー/荒木さとし (@arakichi1969) 2014, 10月 19
【Myジオラマ作品】
1/35スケールのゴミ捨て場のジオラマ。
黒ビニール袋はペラペラの小さな買物袋を小さくカットして制作。新聞紙やダンボールは実物を写真に撮って縮小コピー。小さなペットボトルやカラーコーンは戦車プラモのアクセサリー! pic.twitter.com/iUlRoUtsFo
— 情景師アラーキー/荒木さとし (@arakichi1969) 2014, 9月 19
実物を見てみるとあまりにリアルな情景があまりに小さく展開していて頭がくらくらしてきた。
ギャラリーは撮影自由ということで、これらの作品をいかにもジオラマらしくなく、本物のように撮影しようとしてみた。
- 普通に撮ると絞り開放(このレンズではf1.7)では被写界深度(ピントの合う範囲)が狭く背景がボケすぎてしまう(シャッター速度は1/250秒)
- f9.0まで絞るとシャッター速度は1/30秒と遅くなるが奥までピントが合う
あとは画角である。今つけているマイクロフォーサーズで20ミリ(35ミリ換算で40ミリ)のレンズで対象に寄っていくとパースがなさすぎていかにもミニチュアに見えてしまう。もっと広角のレンズにして寄ればパースが大きくなってよい気がする。iPhoneにワイコンをつけて撮影してみた。
- スマートフォン用ワイコンと車載ホルダーを買う(d:id:Imamura:20141028:widelens)
- ほどほどのパースというのが難しい。これは車が車の大きさに見えず小さく感じる
- ワイコンをつけると前後の人物の大きさがかなり違う(=パースが強い)
- 「港の片隅で」はこんな感じに
- 同じく「港の片隅で」。これはあまり模型らしくなく見えませんか
- 巨大な指が漁船のドックを襲う
- 「昭和の終わりに」の隅にはドラム缶とビールケースがある
- そこをマクロレンズでアップにするとこう。葉は数ミリしかない
- ビールケースも超リアル
被写界深度が前後に狭いのはマクロレンズの特性で仕方がない。絞りをマニュアル設定できるカメラアプリを使い、絞りを絞る(=f値を大きくする)と被写界深度を広くできるがシャッター速度は遅くなるから、三脚を使えばもう少し広い範囲にピントが合っている写真を撮れるかも。
(12月20日記)