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カンサットは缶だし宇宙へ行かないけれどもちゃんと人工衛星だ

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阿佐ヶ谷ロフトの「衛星ナイト」へ行ってきた。

CanSat―超小型模擬人工衛星―』発売記念

「衛星まつり〜CanSatフィーバー」あなたもCanSatを作らない?

ロケットまつり事務局, 今週土曜日11/1昼、CanSatー超小型模擬人工衛星イベント開催!

カンサットは空き缶を使った人工衛星である。人工衛星といっても宇宙へ行くわけではないが、通信や電源など、人工衛星に必要な機能を空き缶サイズの中に詰め込んで、モデルロケットなどから放出する。要件がシンプルなため、大学に入ってすぐの学生にも作れる。

つまりカンサットは宇宙へこそ行かないものの、システム設計からプロジェクトの管理、実験までちゃんとあって人工衛星作りのサブセットになっているのだった。

どんなものでも一つ完成させると全体のシステムを理解でき、とてもいい経験になる。いきなり宇宙へ行く人工衛星を作るのではなく、カンサットを製作することで成長する。それは今後本物の人工衛星を作るときに大いに役立つだろう。

もちろん指導教官や先輩からのアドバイスはあるだろう。しかしただ聞くだけではどこか他人ごとになってしまう。自分が同じ失敗をして初めて「そうか、そういうことを言いたかったのか」となる。

仲間どうしのつながりも重要だ。すべてをプロマネ一人でこなすことはできない。メンバーに割り振れるところは割り振って、仕事を進めるペースがそれぞれ異なるのをコントロールする。製作中は絶対ケンカが起きるが、完成すると必ず親友になっているそうだ。

当日のまとめ

最近出たカンサットの作り方の本

CanSat―超小型模擬人工衛星―

CanSat―超小型模擬人工衛星―

プロジェクトの進め方なんかも書かれていてとても実践的とのこと。

昔出たカンサットなどの本

上がれ! 空き缶衛星

上がれ! 空き缶衛星

『上がれ!空き缶衛星』は大学宇宙工学コンソーシアムの川島レイさんが書いたカンサット本。カンサットというアイデアの起源や初期メンバーの苦闘を知ることができる。現在は絶版なので図書館などでどうぞ。

キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ

キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ

キューブサット物語』は、カンサットを作った学生たちが今度は本物の人工衛星を作る話。著者はこちらも川島レイさん。最後の打ち上げシーンはすごく盛り上がる。

(12月10日記)