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IKEAのテレビ台に穴を開ける

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テレビ台の背面の板に排熱のための穴を開けた。IKEAで数年前に買った「ベストー(BESTÅ)」である。

これはそのまま組み立てると単なる棚になるだけで、テレビ台として使う場合に棚とテレビを結ぶケーブルを通せない。でもテレビ台としても使えます的な売られ方だった。と断言できるのは買う前に店員さんに「ケーブルを通す穴が背面の板に開いていないが、テレビ台として使うにはどうするのか」と聞いたから。そして店員さんの答えがふるっていて、「背板のすみを自分で切り落としてください」と言われた。なるほど確かにそれで機能を満たすことはできる。

これを聞いて「テレビ台にもなるとうたっているのに工作が必要とは欠陥商品ではないか!」と言う人はちゃんとした店でちゃんとしたテレビ台を買えばよいというのがIKEAの考え方なのだろう。

余談だがこのときこんな店内放送が流れていた。

「ただいまシステム障害のため全店でクレジットカードによるお支払いができなくなっております。ATMは入口付近にございます」

すみませんとは言いつつも、もう本当に申し訳ありませんというレベルではない口調だった。IKEAはそういうところなのだ。

さて背板に穴が開いていない棚を買ってきた。さっそく組み立て始めた。

IKEAの組み立て説明書は全世界共通である。各国の言葉で注意書きが書かれているのを除き、組み立て方は基本的に絵だけで説明している。

これを見ながらこうやってこうやって…としばらくがんばって棚が完成した。そして完成してから気がついた。「あれっ、背板のすみを切るのを忘れた!」

説明書の通りに作れば思った通りの結果になるという思い込みで、つい説明書の通りに作ってしまった。組み立てる前ならのこぎりで背板をちょっと切ればすむ。しかし当時は電動ドリルなども持っておらず、組み立ててから穴を開けるのは苦労した。

こうして完成したテレビ台だが、別売りの扉をつけたこともあって熱がこもるかなとは思っていた。しかしおそらくそれが原因でXboxのACアダプタが壊れてしまうとは思わなかった。

これはさすがにまずい。熱を逃がすようにしなければ。

幸い今は電動ドリルを持っている。テレビ台の後ろに回って印をつけ、8ミリのドリルでギューンと穴を開けた。それが冒頭の写真である。

スターエム 6-080 兼用ビット 8mm

スターエム 6-080 兼用ビット 8mm

穴開けにもコツがあって、組み上がった状態だとバリを防ぐための捨て板を取り付けるのが難しい。そこでまず片方から、一番手前側の着色されている層が削れる程度にドリルを通す。次に反対側から貫通させればほぼバリは出なかった。最初のドリルで印の中心部には小さい穴が開き、反対側からドリルを使うときのガイドになる。

そんなこんなで購入から数年を経てようやくテレビ台として完成した。

今はちゃんとしたテレビ台が売られている

今はIKEAでテレビ台としてちゃんと設計されたものが売られている。

特徴として「電子機器の熱を逃すため、上部に通気孔が開いています。通気孔の下にケーブルや電源コードを収納できるスペースがあります」などと書かれている。うわーいいなー。これならなにも考えず、説明書の通りに作ればいい。IKEAはえらい。

(10月7日記)