- 基本的な考え方として
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2009年の「政権交代選挙」の時には、自民党政権に辟易した人々の空気が政権交代の熱を帯びて盛り上がった。「政治主導で予算の組み替えをすれば、増税しなくても大丈夫」というマニフェストは大いに魅力的だったが、その結果がどうだったか、3年後の今、私たちは目の当たりにしている。
「打ち出の小槌」や「魔法の杖」などはなかったのだ。今回の選挙でも、各政党とも明るい見通しや”いい話”をたっぷり語っている。それが「打ち出の小槌」や「魔法の杖」頼みではないか、よくよく見定めたい。
今の日本が抱えている困難な課題は、様々な 要因や問題が組み合わさった複雑なものだ。だから、解決が難しい。なのに、それを単純化したり一つの視点だけで評価したりして、「こうすればいい」とシンプルな解決法を提示してみせる物言いを見聞きすると、私は「ちょっと待って」と言いたくなる。
(…)
すべての論点にわたって、自分の考えに一致する政党や候補者は、なかなかいるものではない。自分の選挙区に最善(best)の候補者がいなければ、「まし(better)」な人を探すしかない。でも、そのbetterもいなければどうする? 棄権? それとも白票を投じる?
そういう時には、最悪の事態を避けるための選択、というのも必要だと思う。今、放っておけば起きるかもしれない最悪の事態を避けるためには、「よくない」と思える候補者の中から、「より害悪が小さい(less worse)」人を選択するというのも大事なことだと思う。
政治とは、最悪を回避したうえで、よりよい状態に近づけていくための営みなのだから。
特別寄稿・江川紹子 選挙後に「こんなはずでは」と言わないために 五感のフル稼働を <衆院選・特別コラム>(gooニュース) - goo ニュースみなさんは、政権が代わることで、「がらっと世の中が良くなる」と妄信してはいないでしょうか。だから、そこまで大きな変化が感じられないと、「ほら、やっぱり何も変わらない」となる。でも、きちんと評価してみれば、変わった点だってある。今回、自民党から民主党に政権が移ったことで変わったこと、いくつもあるんですよ!
もちろん、それを「良い変化」ととらえるか、「悪い変化」ととらえるかは、個人によると思いますが、とにかく「何も変わらなかった」わけではない。その変化を望んだのは僕らだし、その変化を実現させたのも僕ら。僕ら一票、一票の積み重ねが、その変化を生みだしたのです。
(…)
若者にも政治に関心があること、若者も票を持ってることを、今回の選挙で少しでも見せてやろうぜ。そうしたら、少しずつ、政治家の目もこちらに向いてくる。若者にも目線を向けた政策を考えてくれるようになる。その次の選挙で、僕らはそうした候補に票を入れていく。そして、またその次の選挙で――。
すぐには、むずかしいと思う。でもさ、オレはあきらめたくない。だってさ、オレたちの国じゃん。無関心じゃいられないよ。「どうせ変わらないから、指くわえて見てろ」だって? 俺にはくわえる指もないからさ、こうやってあがいて、さけんで、勉強していくよ。
選挙に行かない君へ | 乙武洋匡オフィシャルサイト - 自分の選挙区の立候補者を知るには
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- 候補者を知る - Google 選ぼう 2012(http://www.google.co.jp/landing/senkyo2012/candidates/index.html)
- 各党の主張がコンパクトにまとまっている。各選挙区の候補者への一問一答も
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- 朝日・東大谷口研究室共同調査:第46回総選挙:朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/asahitodai/)
- 自分の意見をクリックしていくとどの政党に考えが近いかわかる
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- 投票マッチング -日本政治.com-(http://nihonseiji.com/votematches/)
- 2012年衆院選 毎日ボートマッチ(えらぼーと) - 毎日新聞(http://mainichi.jp/votematch/)
- もっとしっかりしたリンク集
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- tohyo.org - 衆議院総選挙2012 お役立ち情報(http://tohyo.org/)
若者でも選挙に行くのがいい理由
立候補者は票につながる政策を立案する。いま票田として一番期待できる世代は50代から60代で、人数が多い上に投票率も高い。
若者は人数が少なく投票率も低い。票につながる期待がないから、立候補者は若者向けの政策を立てない。単純な話である。
「政治はなにもしてくれない」と言うのは簡単だけれど、若者についてはそれは自分たちが招いた結果なのだった。
誰に入れるかは大事だけれど、決まらなくてもとにかく投票に行くべきだ。入れたい候補者がいないから永遠の野党である共産党に、というのもひとつの考え方。
国民審査は全部×をつける
総選挙に合わせて、最高裁判所の裁判官の国民審査も行われる。ここはぜひ「全員に×をつける」という方法を勧めたい。
国民審査では過半数が「×」をつけた裁判官が罷免される。しかし今までそうなった裁判官はいない。
全員についてきちんと考え、「この人とこの人だけは×」と書く人もいるだろう。その意見の後押しをするのに一番簡単な方法が「全員に×」なのだった。
裁判官をどう評価したらいいか分からないのは、有権者である国民の責任ではない。責任はもっぱら、分かるように説明する責任を果たさない裁判官や裁判所にある。
仮に、○印をつけた者は信任し、それが過半数に達しなければ失職する、という制度だったら、裁判官達は自分の業績を分かってもらおうと、国民に分かりやすい言葉で説明をするに違いない。今は、有権者の多くが無知である方が審査される側にとって都合のいい制度の上にあぐらをかいているとしか思えない。
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このような状況に対する批判も込めて、私は全ての裁判官に×をつけようと思う。10人に×をつけるので、勝手にこれを「×10(バッテン)プロジェクト」と名付けてみた。
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もう漫然と「よく分からない」から無記入の信任票を投じるのではなく、司法に対する意思表示をする国民審査にしたいと思う。
あなたも「×10プロジェクト」に参加しませんか?
特別寄稿・江川紹子 選挙後に「こんなはずでは」と言わないために 五感のフル稼働を <衆院選・特別コラム>(gooニュース) - goo ニュース