Koboユーザーとしては、ショップにどんな電子書籍が追加されたのかが気になる。しかし公式サイト(http://rakuten.kobobooks.com/)の「新作」に掲載されるのは追加されたすべての電子書籍ではないようだ。
- koboストアの品揃えを見守るページ(http://wakufactory.jp/kobo/store.html)
ここの「本日の追加分」には、無料のものも含めて新着の電子書籍がおおむね網羅されている。
上のページをブックマークしておいてももちろんよいが、今日の追加分のページへいきなり行けたらいいなーと考えてブックマークレットを作ってみた。
javascript:(function(){var date=new Date();var yyyy=String(date.getYear() + 1900);var mm="0" + String(date.getMonth() + 1);var dd="0" + String(date.getDate());var ymd= yyyy + "-" + (mm.substr(mm.length - 2 , 2)) + "-" + (dd.substr(dd.length - 2 , 2));location.href="http://wakufactory.jp/kobo/new.php?d="+ymd;})();
そのうちに、各日付のページに「前の日」「次の日」のリンクを追加するGreasemonkeyが出てきそうな気もします。
関連リンク
- 今日の長年日記を表示するブックマークレット(d:id:Imamura:20120504:naganenbookmarklet)《今回のはこのとき作ったブックマークレットをもとに作った》
- 楽天Koboのレビューとノウハウ、EPUBについてのリンク集(d:id:Imamura:20120830:kobo)《長いですがKoboについて一覧できるようにまとめた記事》
- 【西田宗千佳のRandomTracking】問題の原因、解決のめどは? 「楽天Koboに何が起こったか」 -AV Watch(http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20120914_559436.html)《Koboがなんかいろいろしんどい感じになってしまっている状況と、そのいきさつについて。Koboのユーザーにしてみたら「どうしてこうなった」だし早く軌道に乗せてほしい。にもかかわらず、こういうインタビュー記事でしか事情が説明されないあたりに、楽天の不誠実な姿勢が端的に現れている》
楽天とKoboに思うこと
やっぱりちょっと書きたくなったのでもう少しおつき合いください。
今まで楽天は「7月末に日本語書籍3万点」「8月末に日本語書籍6万点」「年内に日本語書籍20万点」と、ラインアップがどんどん充実していくかのごとき数字を何度も出してきた。そして今のところ、7月末にも8月末にも数字は守られていない。このままでは「年内20万点」も厳しいだろう。
これだけなら「いくらなんでも難しかったか、まあボチボチがんばって」くらいですむし、無理はしなくてもいいですよという気持ちになってくる。今まで日本の出版社が扱ってきた電子書籍の形式は多くが.book(ドットブック)形式やXMDF形式である。KoboがEPUB3形式専用というのは野心的な方向性だが世界の流れはEPUBであり、その未来に賭けてみようじゃないの、と思ってKoboを買ったのだった。
数を揃えられないならそれでも仕方はない。電子書籍が何万冊あっても一度に読めるわけでなし、読みたいものが見つかればボチボチ買って読むだろう。実際伊藤計劃の『虐殺器官』や『ハーモニー』など、気にはなっていてもタイミングが合わず読んでいなかったのを買って読んだりしている。
Koboにはクーポンがいろいろあり、その点でもありがたい。(詳しくは:google:kobo クーポン)
そんな感じで、せっかく端末を買ったのだから今できる範囲で活用したいのは当たり前。まさに今! これが読めないなんてけしからん! などと言っていても始まらない。
そんな中、(自主出版の)パブーや楽譜などで点数だけを水増しするのはいただけない。さらにこの9月17日と18日はWikipediaに掲載されている作家のページを一人一冊として登録し始めたようで、こうなるとまったくどういうつもりなのかとなってくる。
- Koboストア日本語タイトル新着一覧(http://wakufactory.jp/kobo/new.php?d=2012-09-17)
- Koboストア日本語タイトル新着一覧(http://wakufactory.jp/kobo/new.php?d=2012-09-18)
こちらは電子書籍の点数を増やしてほしいのではなく、買って読みたくなる本を増やしてほしいのだ。数さえ揃えればそれでよいと考えているのだとしたら大きな間違いで、時間がかかってもよいから充実した品揃え、本を読みたくなったらのぞいてみようという気にさせるラインアップを目指してほしい。
でないとKoboは日本の電子書籍市場に種をまいたところで終わってしまう。AmazonのKindleが日本に上陸したら収穫を全部持って行かれてしまうだろう。