スペースブランケットで宇宙的な窓断熱

このところとても寒い。窓から冷気がしみ込んでくるので対策をした。

この間の「あさイチ」で、窓からの冷気の話や、床にアルミホイルを敷く話などをやっていた。

そういえば10年以上前、フロリダのケネディ宇宙センターで「Space Blanket」なるグッズを5ドル95セントで買っていたのだった。「NASAの技術をもとに開発!」みたいな感じ。

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Amazonだといま送料込みで1760円とちとお高め。

人工衛星をおおう断熱材はアルミを蒸着したシートになっていて「MLI」もしくは「サーマルブランケット」という。

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上の人工衛星GCOM-W1「しずく」)のMLIは2色あるのが気になる。取材時に聞いてみたら広い面積に使われているオレンジに近いほうがNEC製、一部の黄色みがかっているほうは三菱電機製だそうで、それぞれ性能が違うわけではなく発注のタイミングでたまたまということだった。

さて問題のスペースブランケットは箱を開けるとこんな感じ。カットのバウムクーヘンが入っていそうなサイズだ。

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パッケージの外箱の文章
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内袋の文章
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広げると長辺が2メートル13センチ、短辺が1メートル42センチになる。だいたいダブルベッドの大きさで、片面が金色、その逆は銀色だ。この大きさが上のパッケージに入っているくらいだからすごく薄く、こんなので断熱になるのかなと試しに体に巻いてみたらどんどん暖かくなってきた。なるほど、確かに熱は外に出ないようだ。

長いほうを横にして、窓の下半分弱をおおうよう窓の端で挟み、余った部分は折り返した。

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最初は半分に折って金色の面を内側にし、銀色の面が室内と窓の外の両方に向くようにしたのだけど、これは本来の使い方ではないらしい。

Amazonの商品説明にはこうあった。

ブランケットの表面のゴールドは熱を吸収し、裏面のシルバーは熱を反射します。

シルバーを内側に包まると、外部の熱を吸収しつつ、体の熱放射の80%を反射し、体温低下を防ぎます。

炎天下ではシルバーを外側にする事により、体温上昇を防ぎます。

Amazon.co.jp: スペースブランケット SPACE BLANKET: スポーツ&アウトドア

となると冬は金色の面を外側に向け、室内には銀色の面を向けるのがいいようだ。さっき体に巻いたときは金色が外側だったので、今度は銀色を外側にして巻いてみた。違いはあまり感じられず。しかし一応、外側が金色、内側が銀色になるようにしてみた。

窓際に立つと、ひんやりした空気を感じていたのがまったくなくなった。これはいいね。

こういうシートは「サバイバルシート」ともいうらしく、お安いものだとAmazonでいま368円のこちらなど。サイズはほぼ同じで、両面がシルバーになっているようだ。

レビューによると「100円ショップでも同じものがあった」とのことなので、探せばさらに安く買えるのかも。

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人工衛星の色と放熱、断熱の違いについて説明している記事。

まず、衛星表面の黒い幕状のものは、MLI(Multilayer Insulation)と呼ばれ、薄いアルミ蒸着フィルムを積層して縫い合わせたものです。表面が黒いのは、「かぐや」の観測機器の要求で、ブラックカプトンという導電性フィルムを使用しているためです。MLIはサーマルブランケットとも呼ばれ、衛星全体を覆い、衛星外の過酷な環境と衛星の内部を断熱する役目があります。

次に、衛星表面で銀色に見える部分は、衛星内部の電子機器の発熱を放熱するための放熱面です。この部分は機器が搭載されたパネルの外側で、鏡のように太陽光を反射して外からの熱入力を防ぎ、一方、機器の発熱を輻射放熱するようになっています。このため透明なプラスティック(ポリエーテルイミド)フィルムの片側に銀を蒸着し、プラスティック側を表面にして構体パネルの表面に貼り付けています。このプラスティック表面にも、透明な導電性コーティングが施されています。

「かぐや」の熱制御系: かぐや | NEC

金色と黒色は断熱材であるMLI、そして銀色はラジエータであるOSR

金色と黒色の違いは、主に電気特性である、ということが出来ると思う

月まで飛んでいってしまへ:人工衛星・探査機の”色” - livedoor Blog(ブログ)