今日開催された、あかつきの金星周回軌道投入の失敗についての記者説明会に行ってきた。
詳しい話はtogetterや松浦さんのブログにまとめられている。
- Togetter - 「2010/12/17 18:00~ 金星探査機「あかつき」記者会見」(http://togetter.com/li/80039)
- 12月17日午後6時からのあかつき事故原因究明の記者会見: 松浦晋也のL/D(http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2010/12/12176-3926.html)
今回もUSTREAMで中継してみた。今日は急に会見が来たので外部マイクの調達が間に合わず、またしてもiPhoneの貧弱音声ですいませんでした。↓これ使おうと思うんだけれど、普通の会議用マイクをつなぐので大丈夫かなー。だめだったらまた考えよう。
今日の話は、あかつきの不具合の原因をどうやって調べていくか、原因になるかもしれないところはどこか、といったもの。
周回軌道投入スラスタ(セラミックスラスタ、OME)がうまく噴かなくなって姿勢が崩れたのでいったんそこは中断して、姿勢を保つ方を優先するモードに入ったという流れはわかっている。このモード移行がうまくいかなければ、あかつきは最悪あさっての方向へ飛んでいってしまい、6年後に金星に再接近できず宇宙の放浪者になってしまうところだった。
そう考えると、軌道投入ができなかったのは残念だったけどその後の対処はしっかりできている。不幸中の幸いだ。今はあかつきと地球の間は高利得アンテナで高速通信が確立していて、探査機の機能に大きな問題はない。中村正人プロマネもぶら下がりで「あかつきが生きている間はそれに集中する」と言っていて、その間はたとえば2号機を作って打ち上げるといったことは考えないという話だった。
これから原因の究明を進めていき、その中で今後どうするかということになる。なんとかがんばってほしい。