小倉秀夫弁護士のブログ。
- 電子書籍は著者、版元、読者の関係で語られることが多いが、それに加えてプラットフォーマー、つまりKindleやiBookstoreなど配信サービスを行っている会社も含めて考えるべきでは
- 音楽配信サービスではレーベルの都合で、自分の楽曲がiTunes Storeで売ってもらえないといった問題が起きている。電子書籍でも著者が版元に強い権限を与えてしまうと、同じようなことが起きるのでは
- 電子書籍だけで出る本が増えた未来、プラットフォーマーが「それはうちでは出しません」と言ったらどうするのか
といった話。「うちでは出しません」問題はすでにAppleの審査で出ていて、この記事では「利用者はたくさんのプラットフォーマーを使わないだろう」という前提で話が出ているが、そうはならないと思うのでその本を出しているところから買うということになるんじゃないかなあ。あ、そうか、それでも「この版元の本を読めるのはこのプラットフォーマーだけ!」になっていると困るのか。そういうときは(文庫版が別の版元から出るように)ほかから出るよう版元が助け船を出してくれそうな気がする。文庫化ではオリジナルの版元にも印税がちょっと入るから、世に出ないよりはせめて別の版元からでも、と考えないだろうか。
- (5月6日)電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲 - builder by ZDNet Japan(http://builder.japan.zdnet.com/sp/epub2010/story/0,3800103623,20412980,00.htm)