わたしがエクスナレッジで担当した松浦晋也さんの本『スペースシャトルの落日』が文庫化され、ちくま文庫で発売されます。スペースシャトルは次世代の夢の宇宙船などではなく、しがらみと妥協の果てに生まれた失敗作だと断じた上で、日本の宇宙開発が進むべき道を示す内容です。
松浦さんいわく「全体の1/3近くを書き直しました(→twitter)」、「2004年のブッシュ宇宙政策から最新のオバマ宇宙政策に至るまでを分析しました(→twitter)」とのこと。親本はスペースシャトル「コロンビア」の墜落事故ののち、運行が再開される予定だった2005年5月に合わせて出していますんで、約5年間の動きをキャッチアップした内容になっていることでしょう。
エクスナレッジ版『スペースシャトルの落日』の奥付にある発行日は2005年5月15日で、これは復帰第一回の打ち上げ予定日と同じにしたのでした。実際の打ち上げ再開は7月に延期されてしまい、本だけフライング的に出た形になってしまったんですが。このときは野口聡一宇宙飛行士の最初のフライトということもあって、報道がすごかったものでした。
- 『スペースシャトルの落日〜失われた24年間の真実』発売は5月20日 - まんぷく::日記
- http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20050510/shuttle
担当した本が文庫になるのは初めてで、今の自分になにか実入りがあるわけではありませんが、うれしくもありがたいです。こういう息の長い本をまた作りたいものです。