今日先ほど放送されていたのを視聴。いやあ面白かった。
「リーマン予想」の証明とは、素数の並びに規則性があることの証明でもある。2、3、5、7、11、13、17…と一見不規則に出てくるように見える素数だけれど、これがそうでもないようだという話。
皆さんは、素数と呼ばれる“数字たち”をご存じだろうか。2,3,5,7,11,13,17,19,23,29……。1とそれ自身でしか割りきれない数。数の原子と呼ばれる存在。数学者たちは、「素数の並び方の規則」を求めようと、何百年にもわたって格闘してきた。ランダムにしか見えないこの並びこそ、この大宇宙を想像した「創造主の意志」が秘められている“暗号”に違いないと信じて…。
この番組は、数学者たちがなぜ素数を創造主の“暗号”だと考えるようになったのか、その不思議な発見の歴史を辿る。そして、ついに素数の並びの規則の解明に肉薄しはじめた現代数学の最先端、「素数と宇宙法則の奇妙な関係」を、CG合成映像を駆使して解き明かしていく。人類史上最大の挑戦「素数=創造主の暗号」解明への道。素数研究の最先端に立つ世界の数学者たちの証言を集大成し、さらにめくるめくCG合成映像を駆使して描く、スリルとサスペンスたっぷりの異色謎解きドキュメント。これまで見たことも想像したこともないような天才たちの頭脳の内部、そしてロマン溢れる深遠なる宇宙の真理へと誘う。
http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/
番組の序盤で、素数の並びに意味があるんじゃないかと思わせる最初の例として出てきた数式があった。この美しさには驚嘆する。
規則性がないように思える素数を使って計算していくと、数学の中でもっとも美しく輝く数値、円周率πにかかわる数字になる。すごい。頭がくらくらしてくる。これだけでもう、素数はランダムだなんていえないと思った。
それからこの番組のタイトル。
万年筆で書かれている。
番組に出てくる数学者は皆、ふだんから万年筆を使っている。それどころか小学生も、万年筆でノートを取っていた。
このタイトルは、万年筆の筆先からすらすらと生み出される数学の論文が、世界の認識を変えるかもしれないことを端的に表していていいなと思った。
おまけ:TeX記法との偶然の出会い
- 「『雑な物づくり』に未来がある - レジデント初期研修用資料」:http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/580
- mkawa.xmldo: 著者が書いたTeXは出版物の制作現場で有効に使えます:http://mkawablog.blogspot.com/2009/11/tex.html
これらの記事やコメント欄を読んで、TeX系の組版システムを今から学ぶのもいいかもなあなんて思って、さっき図書館へ行ったときにTeXの本を借りようかなと思ったりしていたところだった。そして今日見たテレビ番組について書こうとしたら、はてなダイアリーで数式を表示させる「tex記法」を使うことになったこの偶然。
この本が気になる。
- TeX全般については
- 各種記号の書式は(※PDF)
- EWBについては