「牛乳の加工品」と「牛乳以外の加工品」が同じものを指している

ということになる文脈を今朝のニュースで見て、これは面白いと思った。

テレビでやっていたのは、子供のアレルギーを減感作療法で治療する話。牛乳を数cc飲むだけでアレルギー症状が出る例とか、聞くだに大変だ。

そして減感作療法として、子供を入院させてちょっとずつ牛乳を与えていく話をやっていた。もちろんアレルギー反応が出るけれど、そこは最高の医師団の手によって生き返る。生きていたのか雷電ー! いやそもそも死にません。ともかくそうやって、牛乳の量を少しずつ増やしてアレルギーを克服していくということだった。

そのうちに、牛乳を原材料にした食品も試していきたいと母親は話していた。ポイントは、そのときのせりふ。

「今後は牛乳の加工品も口にできるようになるとよい」

ところがそのとき、表示された字幕はちょっと違っていた。

「今後は牛乳(以外)の加工品も口にできるようになるとよい」

じゃあ結局なにを食べるのさ! と思うだろうけど、指しているのはどちらも同じ、ヨーグルトやチーズなどである。

つまりこの言葉は、同じものを別の言い回しで表現していたのだった。

「牛乳の加工品」
牛乳をもとにして作った加工品
「牛乳以外の加工品」
牛乳の成分を含む、牛乳でない加工品

言い方を変えたとき、文字列としては正反対のものを指して見えるようになるのは珍しいんじゃないだろうか。