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減塩への長い道

今日のクローズアップ現代はなかなか面白かった。日本人の塩分摂取量を減らすにはという話。塩分の摂り方について知らないことがたくさんあり、海外の事例も含めて勉強になった。

簡単にまとめると以下のような感じ。

  • 日本人は思ったより塩分を摂りすぎであるという報告が出た。国際標準の調査方法による。800人の尿を全部取って含まれる塩分を調べるという根気のいる方法
  • 塩分の摂りすぎによる健康への影響は生涯の累積で出てくる。高血圧になってから塩分を減らしても遅い。若いうちから薄味に慣れておくことが大切
  • 日常の食生活で塩分を減らすのはなかなか難しい。加工食品に含まれる塩分が摂取量の大半だから、調理時にふる塩や食べるときにかけるしょう油を減らしてもあまり効果がない
  • 減塩をうたう食品は敬遠されがちで売り上げが上がらない
  • 塩はおいしい。そう感じるよう人間は進化してきた。人体に必要な成分で貴重だったから。でもそれが現代生活ではあだになっている
  • イギリスでは減塩を国を挙げて推進してきた。食品に含まれる塩分を時間をかけて少しずつ減らしていく方法で食品メーカーが協力した
  • 人間は味が薄くなっても6週間で慣れるという研究がある。知らぬうちに少しずつ減塩が進められたイギリスでの街頭インタビューでは「最近ケチャップなどが薄味になったとは感じない」といった声
  • イギリスはこの取り組みで年間2600億円もの医療費を削減できたとしている

へえーそうなんだ、と何度もうなずきながら見た。

(10月1日記)