BS2の「熱中時間」に、「植物スキャン熱中人」という方が出ていた。フラットベッドスキャナのふたを外して周囲に照明を配置、スキャン部分にナマの花や枝葉をそのまま置いてスキャンするというもの。
でもこれが、意外にも(失礼)独特な美を表現していて思わず引き込まれてしまった。
またボタニカルアート的な面も持っていて、同じ種の花や葉を別々にスキャンし、その種の特徴がよく出ている部分を組み合わせるなどの技法も使われている。
スキャン画像の特徴は、背景が黒いこと。立体物である植物をスキャンするためにスキャナのふたが外されているからなのだけれど、まっ黒の闇に照明で照らされて浮かび上がる植物の美しさは、ちょっと現実離れして見える。
この熱中人は、たくさんのスキャン画像をコラージュした「四季」という大作を手がけている。作り始めて7年たつが、まだ完成していないとのこと。「熱中時間」のスタジオにはその「四季」が大きなパネルで持ち込まれていて、死の世界に生が乱舞するような独自の表現に皆さん息を呑んでいた。
熱中人の荒木克己さんについて検索してみると、「エプソン・カラーイメージングコンテスト」に2004年、「イメージング」部門で審査員賞を受賞していた。
- Color Imaging Award 2004年受賞作品
- http://www.epson.jp/contest/gallery/cia/2004/05.html
- COLOR IMAGING CONTEST CLOSE UP WINNERS(受賞者たちのその後)
- http://www.epson.jp/contest/gallery/closeup/araki/araki_01.html
また、すでに写真集も出ている。
- 作者: 荒木克己
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/20
- メディア: 大型本
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うーん、これはすごい。