「最近テレビを買ったのに、地上波(とケーブルテレビ)しか見られない」という人が、周囲にけっこういるような気がする。
「最近」といっても数年前から、ちょっと高機能なテレビなら、ブラウン管テレビであってもBS放送や地上波デジタルのチューナーが内蔵されているはずだ。でもこれらの放送がテレビに映らない、そしてテレビのコンセント(同軸ケーブル)は壁に1つだけ。そんなときは分波器なのだ。
たとえば、テレビ側の入力端子が「CS/BS」と「UHF/VHF」に分かれているなら、「CS/BS・UHF/VHFの分波器」をつないでみたらいいはず。「CS/BS」端子からはその名の通りBS放送とCS放送、UHF/VHF端子からは地上デジタル放送+U局のアナログ放送(UHF)+地上アナログ放送(VHF)の電波が出てくる。
たとえばこんなの↓
DXアンテナ CS/BS・UHF/VHF分波器 SPR-10-B
- メディア: エレクトロニクス
もうひとつ、テレビ側の入力端子が「CS/BS」「UHF」「VHF」と3つに分かれている機種もあるようだ。自分のテレビがどちらなのかは、テレビの説明書の「アンテナのつなぎ方」といったあたりを見る。使っているテレビに必要な分波器が2出力なのか、それとも3出力なのかがわかるだろう。
3分波器の例↓
YAGI 屋内用CS・BS/U・Vx3出力分波器入力F型 出力0.5mケーブル付 シロ CBWS30-B
- メディア: エレクトロニクス
中身はこんな↓
- 詳しく説明しているサイト「ボクにもわかる地上デジタル」
- http://www.geocities.jp/bokunimowakaru/
この中の「ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ導入編 - 設置の基礎」と「ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ導入編 - アンテナ部品の基礎」のあたりが、受信できる放送とアンテナの関係を詳しく説明している。
BS1では海外の秀作ドキュメンタリーや大リーグが、BS2では映画がたくさん放送されており、BS hiでは美しい映像を堪能できる。BS11ではいま、エヴァンゲリオンや最初のガンダムを放送している。地上デジタル放送は、今まで見ていたテレビが基本的に全部美しいハイビジョンになる(HDカメラを使わずに撮影している「タモリ倶楽部」などは別ですが)。アニメくっきり言うことなし、料理すっかり食うものなし。
BSデジタルも地上デジタルも、録画がコピーワンスになってしまうのは残念だけれど、ニュースでもハイビジョンで見るとVTRの情報量がものすごく増えてとてもいい。これらの放送を、映せるのに映していないあなたにぜひ。