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「開票率0%」でもう当確が出る理由

【元記事:「開票率0%」でもう当確が出る理由:d:id:manpukuya:20070409:vote

開票速報を見ていると、開票率が極端に低いのにもう「当選確実」が出ることがある。

これってどうしてだと思いますか。

(案外単純な話なので、考えるのが好きな人は、考えてみると答えを思いつくでしょう)

(そもそも選挙の開票を、どういう手続きで行うかを想像してみるとよいです)

(自分が開票作業を行うことになったら、どうやれば効率がいいか考えてみると…)

では答えです。

聞いた話によると、投票が終わったら投票箱を開けて、まず投票用紙を候補ごとに分けて山を作るのだそう。その上で、各候補の票数を数えるのだそうだ。

だから、投票用紙を候補ごとに分けた段階で、もし山の大きさが圧倒的に違っていれば、票を数えるまでもなく当選確実だとわかるしくみなのだとか。

このエントリは、↓を読んで書きました。

ところでよく解らないのだが、当確ってのはどういうシステムで算出してるんだろうか。出口調査基準?開票0のまま当確が出てるというのは違和感が。

妄想科學日報 - 超保守的な日本

追記

当のid:DocSeriさんから鋭い指摘が。

いやしかし、例えば100万票を遥かに越える東京都の当確が、8時半前には既に出ているわけで。そんなに振り分け早い?

はてなブックマーク - まんぷく::日記 - 「開票率0%」でもう当確が出る理由

むう、確かに。しかし100万人のオランダ人がいれば…いや嘘です。

でも想像してみると楽しい。

100万人のオランダ人に100万票を配るのにかかる時間がとか、そもそもオランダ人は漢字を読めるのかどうかとか、想像するほど難がある計画ですが。ははは。

(実際は開票所が複数あって、百万人ぶんを一気に開票するわけではないと想像)

以下は、やはり投票終了から当確が出るまでの短さの指摘。そしてその上で、どうやって当確を出しているかの想像。

自分は「票を候補ごとに山分け」の作業が15分とかそこらで出来る作業なのかどうか、ってのが引っかかるとういか、なんというか。

(中略)

だから、まぁ、これは自分の全くの想像でしかないけど、

  1. 投票箱を開けて、「十分にシャッフルされた」票の山から、5人なり10人なりが「適当に」10枚とか20枚とか票を取る。
  2. 10枚(とか20枚)だけ、チェックする。
  3. ソレをもって、投票全体の比率とする。

って感じなんじゃないかなぁ、と。

(中略)

「全体を大まかに見る」と言うよりは「サンプリングして全体を予測する」って感じではないかと。

ウスイ スウプの日記 - ん?(※引用者註:引用にあたって、一部マークアップを変更しています)

最初に出した「まず票全体を候補者ごとに分ける」という話は、20年くらい前の安野光雅のエッセイ「算私語録」で読んだもの。

もしかすると今は、郵便はがきの振り分け機みたいな超ハイテク技術(←重複表現)が使われているのかもしれませんね。

こんな話も見つかりました。実は超ローテク技術!?

(Qどうすれば(開票にかかる)時間短縮ができるのですか?)

特別なノウハウがある訳ではない。

ちょっとした創意工夫で効果を上げられるのがミソ。

例えば、開票事務にあたる職員の服装。背広、ネクタイはやめて、動きやすい作業服に運動靴にする。

開票台の高さを10センチ上げるだけで、背筋が伸びて腰にも負担がかからず作業能率が上がる。

投票用紙と同じ大きさのイチゴパックの容器。票の仕分けで威力を発揮する。小さな工夫でも全員が努力すれば、半分以下に時短できるという。

解説委員室ブログ:NHKブログ | おはよう日本「おはようコラム」 | おはようコラム「目指せ!『開票時短』日本一」

この記事は、開票を早く終わらせることが人件費の節約になるし、そのことが市民サービスなのだ、という話も出ていて、なかなか面白いです。

「算私語録」のこと

安野光雅のこのエッセイ、頭がやわらかくなる感じでおすすめです。

新編 算私語録 (朝日文庫)

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