渋谷のシネマ・アンジェリカにて鑑賞。
ブラックな笑い満載で、米国サンダンス映画祭で喝采を浴びた、家族の絆の再生を描くロードムービー。
MovieWalker - リトル・ミス・サンシャイン 東京 映画館
ということしか知らずに観に行ったら、心をゆさぶられるすばらしい映画だった。
登場人物は家族それぞれだけでなく、端役の人にもしっかり性格づけがされている。そしてその全員を、監督は限りない愛をもって描いている。それが「ブラックな笑い」やシニカルな笑いを誘うことがあるのは、皆が一生懸命やっていて、それが時として、端から見ると滑稽になるからだ。
家族がそれぞれなりに悩みや問題を抱えていて、映画の中でそれに対するなにかが起きる。そして最後にはカタルシスがある。こういう作りはラッセ・ハルストレム監督の映画「ギルバート・グレイプ」に近い(これもとってもいい映画です)。
生きているとつらいことも多いけど、与えられた環境の中でベストを尽くすことが大切なんだな。改めてそう思った。
この映画、今年のアカデミー脚本賞と、助演男優賞(おじいちゃん役の人)を獲ったとのこと。それも納得。
追記:もうDVDが出てました。