今日見たニュースから。
木造住宅を取り壊した際に出る廃材から、バイオエタノールを作るプラントが完成した。
バイオエタノールは、植物から作る燃料。ガソリンに混ぜて使う。普通のガソリンと同じように使えて、アメリカでは積極的に導入されている由。地球温暖化を抑制する一助になると期待されている。
木材になる前の木は、空気中の二酸化炭素を取り込んで成長した。その木をもとに燃料を作れば、出てくる二酸化炭素はもともと空気中にあったものだから、新たに二酸化炭素を生むわけではない。そこがガソリンと違うところで、結果的に地球温暖化の進行を抑えることになるのだそうだ。
というわけでバイオエタノール入りのガソリンを出荷しよう、オー、となるわけなのだけれど、肝心のガソリンを仕入れることができていないそうだ。
石油業界が「ガソリンにバイオエタノールを入れるのはアカン」と反発して、このプラントにガソリンを出荷してくれなかったという。このままでは、せっかくバイオエタノールを作ってもガソリンに混ぜられず、そのまま捨てるしかないんだって。なんじゃーそりゃー。
でも京都議定書にもとづく二酸化炭素の削減目標は達成しなければならない。そのうち法律で「バイオエタノール入りのガソリンをこの程度出荷すること」みたいなことになるのだろうか。