おとといの「情熱大陸」に梅佳代が出ていたとのこと。見たかった。
彼女の楽しい写真は、この記事でたくさん見ることができる。
- →「【写真展リアルタイムレポート】梅佳代『シャッターチャンス祭り』」(デジカメWatch・06/09/12付)
『うめめ』(ASIN:489815185X)という写真集も出ている。以前どこかの出版関係の方のブログで紹介されていて知った。
書店で現物を見たらとても面白く、判型は小さいながら1890円と、写真集としてはお手頃価格でお得感。
「情熱大陸」での彼女の写真の撮り方は、こんな感じだったらしい。
- レンズは単焦点標準、広角ズームの2本のみ。
- たすきに掛けているカメラを構える→シャッターを切る、が一連の動きでとても素早い。構え直しとか、足をずらすとか一切なし。
- しかも片手持ち多し。
- で、切るのはワンショットのみ。連写なし。 Σ(゚Д゚)
それで、あの絶妙の瞬間を捉える訳だから、こりゃね、凄いね。
ウスイ スウプの日記 - 今日の
うーん、すごいです。
こんな記事も見つけた。梅佳代とともに浅草を撮影に行ったレポート。個人的には「前良し、右良し、左良し」という写真が好き。
(あっ、この記事では「情熱大陸」での放映がちゃんと予告されてる! 残念、気づいていれば〜)
梅佳代からは撮影に対するオーラは微塵も感じられない。浅草寺に入ると、おみくじを引き(凶だった)、フランクフルトを買い、おいしそうに頬張る。
そんな散策の途中、突然、カメラを眼に当ててまた戻す。それはほんの一瞬。どちらかというと、「撮ろうと思ったけど、シャッターチャンスを逃したから、撮らずにやめました」といった雰囲気なのだ。
しかし撮影後、撮影したカットを見せてもらうと、撮るのをやめたと思っていたシーンすべてが撮られていた。
(中略)
街でスナップを撮っていて、文句を言われたことや、怖い思いをしたことは1度もないと彼女はいう。近所の町とはいえ浅草六区をこれだけ自然に歩いて撮れるのを見ると、深く納得できる。すぐに街の雰囲気に馴染めて、なおかつ撮影が素早いからだろう。
(中略)
写真になってどう見えるか。梅佳代は、それを撮影時にある程度、的確に把握しているようだ。普通の人なら見過ごしてしまう瞬間を見つけ、シャッターを切る。偶然、撮れていたのではなく、見つけて収めているのだ。その判断力がすごい。
【特別企画】梅佳代、Kiss Digital Xを使う
梅佳代が自分で「いい」と思うのは、「幸せな感じが出ている」写真だそう。彼女は、「撮りますよ」というプレッシャーを与えずに人を撮影できるんだな。それどころか、被写体から幸せな感じを引き出す雰囲気を発しているのだろう。だから撮られる側が構えることなく、自然な表情で写ることになる。
彼女の写真を見ていると、面白い写真になるものに対して、鼻がきいてていいなと思う。
「犬も歩けば棒に当たる」わけだけれど、犬としての歩き方は人それぞれだから、どんな棒に当たるかも違ってくる。
つまり、個人の性格ごとに引き寄せるものがそれぞれあって、梅佳代の場合、それを写真に撮るとみんながニコニコしてくる種類のものだった、という感じだろうか。
そのくせ、写真を始めたきっかけが「写真をやっていた友人がかっこいいとあこがれて」というところがまた面白い。
美人の友だちが写真をやっていたのを見て、かっこいいと憧れ、撮ってみたら友だちに「上手!」と褒められたので、余計好きになった。
【写真展リアルタイムレポート】梅佳代「シャッターチャンス祭り」
実はこれも、友人が写真を撮っているのを「かっこいい」と感じるかどうかがまた人それぞれだったりする。梅佳代は自分にぴったりなものを選んだけれど、これは幸運であり彼女の才能でもあり、さらにいえば彼女の世界観の帰結でもあるだろう。
いずれにしても、このようにいいものを見せてもらえる我々が幸運なのは確かだ。
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