【元記事:目の前が開ける感覚:d:id:manpukuya:20061027:clear】
来月出る本の台割が確定した。何ページ必要かわからない部分がずっと残っていて、そこで立ち止まっていたのだった。
それが今日決まったので、本に入れる各要素をどこにどう入れるか調整する。ここをここに入れてあそこをここに移せば、おおーちょうどいい具合に収まるではないか。今までもやもやしていた構成が、最後はパタパタパタとドミノ倒しのように一気に決まった。
台割が決まると、本の輪郭がピシリと締まり、ピントが合うように全体の見通しがきくようになる。どういう本になるのか、よりイメージしやすくなるのだった。
もうひとつ、この本の次に出す本。これは原稿段階では章、節、項というふうに階層が深くなりそうで、もっと平坦にしたいと考えていた。悩みどころだったポイントをどうするか、電車の中で原稿を眺めていてひらめいた。章ごとに扉を作ってその中に収めれば、階層を揃えても全体のメリハリは保てる。いいぞ。これだこれだこうしよう。
こんなふうに、懸案だったことがらがスパンと見えるようになるのは気持ちがいい。
仕事ができるようになるとは、いいアイデアが出るまでの試行錯誤が短くなり、より早く、そして深く検討できるようになることだ。いい本になるよう頑張ろう。
あとはあの本の進行を確認して、あの本のイラストを依頼して、あの本の構成を調整して…うわー大変だ。でも頑張ろう。