とても面白い思考実験。
前提条件として以下のことを想定した場合の、新しい入学試験形態の提案。
こんな前提が続くのならば、「入学希望者を試験で選抜する」という従来の制度を止めて、 「受験を本人にやらせるのではなく、その子供の推薦人を試験で選抜する」という 試験制度を提案する大手私学が出てくるんじゃないか、という話。
レジデント初期研修用資料: お受験 2.0
推薦人の資質や社会的な地位をもとに合否を決めるという方法。きわめて不公平で非常にラジカルだけれど、個人的な経験からも一定の効果がありそうな気がする。
昔からある大手私学で、いわゆる「ブランド力」のあるところであれば、結構うまく行くような気がする。
根拠になっている理屈は2つ。
レジデント初期研修用資料: お受験 2.0
- 優秀な人の友達は、やはり優秀である可能性が高い
- 頭の中身に関係なく、優秀なネットワークに接続されている人は、社会的に成功する確率が高い
あれ、これってGoogleの「PageRank」にそっくりだ!
Googleは、検索結果の上位に表示するWebページを決める方法として、以下のようなロジックを採用している。
- 多数のページからリンクされているページは、有用なページである
- 有用なページからリンクされているページもまた、有用なページである
この独自の格付けによって、コンピュータが自動的に作る検索データベースは革命的に便利になったのだった。
上の受験システムは、個人よりも、その個人が持っているネットワークを評価する。その点で「PageRank」に似ている。
そう考えると、この考え方はほかの選抜システムにも応用できるのかもしれない。