マンションの明かり

【元記事:マンションの明かり:d:id:manpukuya:20060710:light

帰宅途中、いつも見る建設中の高層マンションに、明かりが1つだけついていた。ここは外側はほぼでき上がっていて窓にガラスも入っており、今は内装やエントランスの工事をしている。

部屋の電気がところどころついていることは以前もときどきあったが、いま見える明かりは窓の形と違うようでちょっと変。どうも、部屋の中に明かりがついているわけではないようだ。

もしかして、とふり返ってみると思った通り、みごとな満月が出ていた。この月がマンションの窓に映っていたのだった。だから歩いていくうちに、明かりがついているように見える窓は別の階へ移っていく。夜の中に黒々とそびえるマンションのそこだけが、少しオレンジがかった暖かい光を放っていた。

このマンションが完成して人が住むようになったら、夜には部屋ごとにいろいろな明かりが見えるようになるだろう。次の満月か、その次の満月のころにはオープンしているかもしれない。そう考えると、この眺めは今しか見られない貴重なもののように思えてきた。

写真を撮っておこうかとも考えたが、3倍ズーム程度では月や夕日を見える通りに撮るのが難しい。どんなに大きく見える月でも、写真では小さな丸にしかならない。貧弱な写真を残すのはやめて、今こうしてよく見ておくことにした。