※デスノートの終わりについて、一切の情報を得たくない方は以下をご覧にならないでください
- 作者: 小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/04
- メディア: ペーパーバック
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終わった。終わりました。終わりましたね。終わりましたよ。
主人公は、主人公なりの正義感でことを進めてきた。その源泉となる現代社会のとらえ方には多くの人が共感できたかもしれないが、実現のための具体的な方法はあまりに反社会的であったという話。
最終話の1つ前で終わることもできるし、この終わり方を想像していたのだけれどもう1話あった。あれれと思ったが、最後の数ページは主人公の思想がその後どうなったかが示唆されていて、余韻が残る面白い終わり方だと思った。
あともう一つ。あまりに簡単に人が死ぬ話だと、死が戯画化されていく傾向がある。また簡単に死ぬのと同じくらい、あっけなく生き返るマンガもしばしばある。「い、生きていたのかーっ!」「世界最高の医師団が」の『魁!!男塾』とか、『ドラゴンボール』とか『GANTZ』とか。
しかしこのマンガでは、死は等しい条件で訪れる。生き返りについては、可能性すら言及されない。そういうところもよかった。
ともあれ、決められたルールのもと、死力と知力を尽くすバトルには楽しませてもらった。お疲れさまでした。