ポイントカードを最大効率で使う方法と、還元率上昇の理由

【元記事:ポイントカードを最大効率で使う方法と、還元率上昇の理由:d:id:manpukuya:20060518:point

に、下の記事が紹介されていた。

カメラ量販店や家電量販店のポイントカードについて、ちゃんと計算すると、「ポイント還元率」と実際の値引率が同じではないことがわかる、という話。これは、ついたポイントで値引きしたぶんにはポイントがつかないためである。

たとえば、還元率が10%なら、最初に1000円の商品を買い、10%分のポイントである100円が貯まるので、続けて100円の商品を買うという前提だ。この場合、1000円の支払いで、1100円分の商品を買ったことになる。

ポイント還元の実質的な割引率

上の例にならい、還元率10%の場合の値引率を計算してみよう。

1000円で1100円の商品を買う場合の値引率
1000÷1100≒0.909=90.9%
100%−90.9%=9.1%

つまり、「還元率10%」の場合でも、「値引率9.1%」にしかならない。

ポイントを有効に使うには、ポイント還元率が低い商品をポイントで買う

ポイントで買うとよいのは、ポイント還元率がなるべく低い商品である。詳しい計算は上の記事の「還元率の低い商品でポイントを使うのが賢い方法」に譲るけれど、計算するとそういうことになる。

ではなにを買えばよいのか。

上の記事では、還元率が2%と低く設定されているアップル製品が紹介されている。ここでは、より有利な買い物として以下の2つを挙げよう。

ポイントで本や雑誌を買うと有利

本や雑誌を現金で買っても、カメラ量販店ではポイントがつかない。つまり「還元率0%」であり、アップル製品を買うよりもさらに有利になる。

ビックカメラの場合、本や雑誌を売るようになった当初は現金で支払うとポイントが少々ついていたが、わりとすぐにポイントがつかないことになった。実質的な値引きと判断されてどこかに怒られたとか、なにか事情があったのだろう。

本や雑誌は品質が一定で、どの店でも基本的にまったく同じものを買える点でも便利だ。

また、たとえばビックカメラ有楽町店などでは、パソコン関係の本や雑誌に加えて、ビジネス書や一般の雑誌も置いてある。

ビックカメラSuicaカードでポイントをSuicaにチャージするのも有利

最近登場したサービスがこれ。ビックポイントをSuicaにチャージできるクレジットカードである。

これは1ポイントを1円としてSuicaにチャージできる。Suicaにチャージしてもそのぶんにビックポイントはつかないから(当たり前)、本や雑誌と同様「還元率0%」ということになる。

1年間クレジットカードとして使わないと年会費がかかるとある。これは、公共料金を一つでもここから落とすようにしておけばよいだろう。

ポイント制度は、買う側には「お得感」、売る側には現金収入、という一石二鳥

ところで、ポイントの還元率は年々上昇しており、その傾向は特にビックカメラヨドバシカメラで顕著である。

これは店側にとって、下の2つのメリットがあるからだろう。

  1. 買う側にはお得感
  2. 売る側には現金収入

上で検証したように、還元率がそのまま値引率になるわけではない。還元率が20%でも値引率は16.7%しかない。それでも「20%」という数字が前面に出ているから、買う側に対して、よりお得な印象を与えることができる。

またポイントを加算する場合、買う側はいったん売値そのままの現金をお店に渡す。その際にポイントはつくが、ポイントが実際に使われるまで、お店の持ち出しはない。

つまり、買う側が持っているポイントは、現金としてはお店の側にいったんプールされる。お店としては現金収入が多い方が仕入れが楽になって嬉しいから、還元率を上げてでもポイントをためてもらいたいのだ。

ビックカメラでは、「100人に1人タダ」キャンペーンをしばしば行う。これも単なるセールではなく、ポイントをためてもらう目的があるだろう。

このキャンペーンでは、買い物をしてレシートに「当たり」が出ると、支払った現金がまるまる返ってくる。当たったときにもらえる金額が「支払った現金ぶん」であり、「商品の値段ぶん」ではないところがミソだ。

ポイントを使って値引きしてもらうと、当たっても値引き後の金額しか返ってこない。万が一当たったときの返金額を最大にするには、ポイントをそのままためるほうがよい。

その結果、多くの人がポイントをためることになる。すると、やっぱりお店の現金収入が増えることになるのだ。

ほかにも、多くのポイントカードは1年間使われないとポイントが0に戻る。うっかりポイントを失効してくれれば、お店はポイントぶんを返さなくてよくなる。

お店はいろいろな方法で、買う側にお得感を演出しつつ、お店にとって有利になるようにしている。ならば消費者は、そのルールに乗った上で、なるべく損を減らすよう知恵を働かせていこう。