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M-V 8号機と搭載衛星の概要(JAXA資料から)

【元記事:M-V 8号機と搭載衛星の概要(JAXA資料から):d:id:manpukuya:20060220:1140412322

内之浦のプレスセンターへ来て、資料をいただきました。JAXAのサイトに載っている可能性が大ですが、概要をまとめてみました。

明日の朝6時28分に打ち上げられる予定のM-V 8号機には、以下の3つが搭載されています。

メイン衛星「ASTRO-F
打ち上げ後519秒、高度333kmで分離。日本初の赤外線天文衛星として、赤外線で見る宇宙全天のより詳細な地図を作り、また宇宙の歴史の解明を目指します。
サブペイロード1「Cute-1.7+APD」(東工大
打ち上げ後1040秒(17分20秒)後、高度437kmで分離。東工大の松永研究室が作っている超小型人工衛星キューブサット」の一種と考えてよいようですが、今回は立方体ではなく直方体ですね。
サブペイロード2「ソーラーセイル」(JAXA/ISAS
打ち上げ後1100秒(18分20秒)後、高度452kmにて展開開始(ロケットからは分離しない)。直径20メートル級の扇形ソーラーセイル膜面の軌道上展開実験を行います

サブペイロードとは

M-Vロケットは、スピン状態で衛星を分離するために、通常5kg程度のおもりを数個取り付けています。せっかくなので、M-V 6号機からは単なるおもりではなく「サブペイロード」という名称でミッション機器を載せているそうです。

「サブペイロードは衛星重量には転用できないデッドウェイトを利用したものであり、ロケットの余剰能力を用いたピギーバック衛星とは異なる。」と明記されています。

ということで、明日の朝を楽しみに待ちましょう。