カシミール3Dを使って、既存の写真に位置情報を書き込み、フォトライフにアップロードしてみた。上の写真はGPS機能のない普通のデジカメで撮影したものだが、位置情報を付加してフォトライフに掲載したため、はてなマップ上にも表示されている(→見てみる)。
手順は以下の通り。なおこの方法を使うと、写真の画像ファイルには位置情報が追加される。万が一に備えて、オリジナルの画像ファイルはそのまま使わず、それをコピーして使うのがよいと思う。
- カシミール3Dのダウンロードページで「おまかせセット」をダウンロード、インストール
- カシミール3Dを起動すると「ようこそカシミール3Dへ」のダイアログボックスが表示されるので、「国土地理院の地図閲覧サービス『ウォッちず』を利用する」の[使ってみる]ボタンをクリック
- 富士山を中心にした地図が表示される
- カシミール3D上で、写真を撮影した場所付近が表示されるようにする。はてなマップと同じように地図そのものをドラッグするか、右の「ガイド」欄にある旗をドラッグする
- 写真を撮影した場所がカシミール3Dのメインウィンドウ内に表示されたら、写真の画像ファイルをカシミールのウィンドウにドラッグ&ドロップする。
- カシミール3Dのメインウィンドウ内にカメラのアイコンが表示される
- カメラのアイコンを、写真の撮影場所へなるべく正確に移動する。カメラのアイコンをドラッグすると「確定/キャンセル」を選択するメニューが表示されるので、カメラのアイコンをその場所に移動してもよいなら[確定]を選択する。カメラのアイコンは何度でも移動できる
- カメラのアイコンが写真の撮影場所に来たら、カメラのアイコンを右クリック。[EXIF情報書き込み]を選択
- [一括処理メニュー]ダイアログボックスが表示される。「書き込む測地系」欄が「WGS84」になっていることを確認し、[アイコン位置を画像に書き込む]ボタンをクリックする
- 「上書きすると撮影情報の一部が消えることがあります」といった、書き込み確認のダイアログボックスが表示される。情報を書き込んでよければ[はい]ボタンをクリック
これでOK。緯度経度がわかっているときは、ダミーの位置情報を書き込んでからカメラのアイコンを右クリック→[プロパティ]→[Exif情報]タブの内容を直接変更してもよいかもしれない。
ちなみに、はてなマップ上の画像をフォトライフに表示させ、カシミール3Dにドラッグ&ドロップすると、画像の場所をカシミールで表示させることができる(この際、カシミールが非アクティブの状態でドロップするのがコツのようだ)。なかなかエレガントである。
位置情報つきでフォトライフにアップロードした上の写真は、1999年11月27日に撮影した、建設中の味の素スタジアム。調布飛行場から神津島へ行ったときのもの。プライバシーを確保しつつ(家の近くの写真を、位置情報つきで掲載しようとは思わない)、「へぇ、これはどこ?」と思われるような写真として選んだ。ずいぶん古い写真だが、位置情報つきであることが価値を持ち、かつ見て面白い写真となるとなかなか見つからなかった。
しかしこういうことをし始めると、GPSとカメラのついた携帯電話とか(回線契約せずに使えないだろうか)、GARMINのGPSとか欲しくなってしまう。
参考URL
- 「Exif位置情報の書込みソフト」
- 「『地図閲覧サービス(ウォッちず)』対応機能」:カシミール3Dの公式サイトの解説
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以下追記
- 「jkondoの日記‐写真に緯度経度情報を埋め込んではてなマップに登録する」(d:id:jkondo:20050716:1121467248)に、操作を実際に見られる解説がアップされました。