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「ブックオフは出版界にとって『悪』か?」

編集者としての私個人は「それでも読んでくれて嬉しい」と思う気持ちがあります。

ブックオフは出版界にとって「悪」か?

まったくその通りで、古書店もまた、本に触れる機会の一つであると考えている。d:id:Imamura:20050316:yでは下のように書いた。

本を作っている立場からすると、どんな本であれ、本を読んでくれるのはありがたい。「本を読んだ方がよいらしい」と考えてくれるだけでもありがたいものだ。

まんぷく::日記 - 「出版業界が狙う”ジェネレーションY”」(ビタミンX)

このエントリで「ほかにも考えたことはあるのだけれど」としたのは、ブックオフのことだった。

人が本を読まない一因には、本を読むことになにか気分的なハードルがあるからかもしれない。とすれば、本を読むことへの抵抗感を減らしたい。本の値段が、その本を読むことへの抵抗感の一因になっているならば、ブックオフAmazonマーケットプレイスで試しに買ってみるのもよい。それで面白い著者やジャンルが見つかったら、いつか新刊を買ってくれればよい。

古書店やブックオフ、Amazonマーケットプレイスで自分が編集した本を見つけたら、「古本屋に売った人はこの本を一度は買ってくれたのだから、それはそれでありがたい」と考えている。

「それでも、古書ではなく新刊を買ってほしい」と思う出版人は、新刊で買いたくなるような本、古本屋へ売る気にさせない本を目指すしかないだろう。

(万引きの問題は改めて)

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