友人らと京都/飛鳥/吉野を巡る話

【元記事:友人らと京都/飛鳥/吉野を巡る話:d:id:manpukuya:20041229:travel

京都

京都観光は、『新選組!』ゆかりの地を訪ねるツアーと化した。

まず京都駅から西本願寺へ。これが歩いて10分くらい。晩年の島田魁が門番をしたという太鼓楼を見る。西本願寺の「御影堂」は修復工事中で、工事用のプレハブにすっかり覆われている。巨大建築愛好会的にはなかなかそそる状態だった。さらに北へてくてく歩き、20分くらいで八木邸、前川邸、壬生寺のある一角へ。前川邸は門を入ったところまで見学できる(無料)。壬生寺には、芹沢鴨、平山五郎、河合耆三郎などの墓や、近藤の胸像などがある(100円)。圧巻は八木邸で、芹沢鴨が暗殺されたその部屋と、隣の部屋にある例の鴨居の刀傷などを説明つきで見学できる(1000円)。八木邸の見学にかかる時間は、説明の待ち時間を含めて30分くらい。見学後にお茶菓子がふるまわれた。

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この一帯は新選組ゆかりエリアとしてオリジナルグッズが売られていたり、ポスターが貼られていたりしてとても面白い。写真は上段が、新選組関係のお酒のポスター。「麦焼酎25° 近藤勇」「新選組ビール キリン一番搾り」などとある。おそらく、既製品に特製のラベルが貼られているのだろう。下段は、使われていない米の自販機に貼られていた、土方歳三のポスター。「おいしいお米」の鬼の副長。これの側面には、坂本龍馬勝海舟のポスターも貼られていた。その人選は新選組のゆかりとしてはあまりふさわしくなく、単に幕末つながりでしかない気もするけれどまあいいか。

この一角から東に数分歩くと光縁寺があり、山南敬助をはじめとして伊東甲子太郎松原忠司谷三十郎といった隊士たちの墓がある(参拝100円)。

そんな感じで、新選組ゆかりの地であれこれゆかってきたのだった。

この日は日曜日で、夜は『新選組!』の総集編を放送していた。昼間見た八木さんちや西本願寺が出てきて、不思議な感じがした。

飛鳥

飛鳥には謎の亀石、謎の酒船石、石舞台古墳などがある(「バスが出るぞーっ!」「なんだか謎ばっかりですねぇ」「いいのよ、それが飛鳥なんだから」っていうアレ)。これらは、飛鳥駅前でレンタサイクル(900円)を借りると、食事を含めて4〜5時間もあれば回れる範囲にある。道中の坂はあまりきつくない。また交差点にはたいてい道しるべが立っていて、駅前でもらえる地図と見比べて回れば、道に迷うことはほぼないだろう。

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さてみなさん、亀石はどういうところにあると思いますか。たいていのガイドブックでは亀石がフレームいっぱいに入っていて、周囲の状況はわからないと思う。実は畑の中にある普通の民家の脇にひょいと置いてあって、昨日までごみの集積所だったところにちょっと置いておきましょうといった具合である。亀石の脇にある家の方はいつごろからここにお住まいなのだろうか、人がたくさん来る亀石のことをどう考えているのだろうかと思った。そのほか、猿石、鬼のまな板+鬼の雪隠、聖徳太子が建てた橘寺(今はすべて建て替えられている。350円)、小判型石像物+亀型石像物(300円)なども見る。値段がないものはすべてそのへんにふと置いてあるような状態で、有名な遺跡なのにかまわれていないのが面白い。

飛鳥はかつての都だが、今は畑が多くて道が狭くて時間がゆっくりと流れる、ほどよい田舎ぶりだった。

吉野

吉野へ向かう近鉄吉野線は単線で、途中「くず駅」(葛駅)だの「むだ駅」(六田駅)だのがある。元湯の温泉は鉄分が多い。さびのような匂いがあり、体を拭くとタオルが茶色くなるという泉質。飛鳥で自転車に長時間乗って膝に負担がかかったはずだが、痛くはならなかった。温泉のおかげかも。

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吉野の山は桜が有名で、紅葉の時期もお客さんが多いらしい。しかし今の時期は閑散期で、まさに閑散としていた。源義経静御前との別れを惜しんだという書院があったり、吉野周辺が今年世界遺産に認定されたりで、地元の方の話によれば観光客そのものは増えているそうだ。写真の金峯山寺(→公式サイト)は修験道の総本山。世界遺産への登録を記念して、ご本尊が来年6月30日まで公開されている(500円)。サイトの写真を見ると収まりがいい感じだが、実際見ると狭い本堂の奥からにらみつけるように立っており、すごい迫力だった(内部は撮影禁止)。