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こないだ自作マシンにWindows 8をインストールした時に「UEFI」を選び忘れてしまった。UEFIインストールをすると、OSの起動がすごく早くなるそうだ。
- 【清水理史の「イニシャルB」】 Windows 8を覚醒させるUEFIチューニング〜電源オンから5秒以内に起動するPCを実現する -INTERNET Watch(http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20121002_563382.html)
BIOSのスクリーンショットを見るとHDDに「UEFI」というラベルがついている。
【清水理史の「イニシャルB」】 Windows 8を覚醒させるUEFIチューニング〜電源オンから5秒以内に起動するPCを実現する -INTERNET Watch
しかるに自分のマシンはどうかというと「UEFI」のラベルが出ていないのだった。
(そもそもBIOSのスクリーンショットを[F12]で撮れるのだから最近のBIOSはすごい。昔むかしパソコンの解説書を作っていて苦労したのが嘘のようだ。当時、BIOSの画面を載せるのにCRTを撮影するのではきれいにならないというので、画面写真をいったん撮影してからtypeコマンドなどでそっくりに作ったものだった)
上の記事によると、インストール時にUEFIを指定しないと従来通りのインストールになるそうだ。「UEFIでインストールする場合は起動時にUEFIを指定してインストーラーを起動する」とある。インストール後にUEFIに変更はできない。
じゃあもしかして、このマシンをUEFIにしたいときはOSを再インストールするしかないんでしょうか。再インストールするしかないらしい。じゃあ仕方ない。OSを設定し直したりアプリケーションをもう一度インストールするなら早いほどよい。Windows 8をインストールし直した。
と簡単に書いたけどインストールするストレージのGPT化や「システムが予約」という領域の扱いでいろいろ苦労したのでメモ。
- 基本的な解説
まず、WindowsをUEFIインストールするにはインストール先のSSDやHDDをMBR形式からGPT形式にしておかなければならない。これにはWindowsの「管理ツール」を使い、変換時にはストレージの中身は消去される。
つまりいま起動しているOSが入っているストレージはそのOSではGPTに変換できない。じゃあいったん別のHDDにWindowsを入れて…ということになる。
そしてWindows 8はクリーンインストール時に「システムが予約」という隠しパーティションを作る。ここに文字通り、システムが使うファイルの一部を置いておくようだ。SSDに最初にWindowsをインストールしたとき、SSDにこの領域が作られた。
ここで別のHDDをつないでそちらにWindows 8をインストールしたところ、「システムが予約」パーティションはHDDには作られなかった。つないだままのSSDにある「システムが予約」領域が使われたようだ。この状態でSSDを外すと、SSD内の「システムが予約」が見つからないせいかHDD内のWindowsは起動しない。となると、HDDのWindowsでSSDをGPTに変換するのは自分のシステムを破壊することになる(「システムが予約」がなくなるため)からやめたほうがよさそうだ。
つまりこういう手順になる。
- まっさらなHDDだけをつないでまずWindowsをインストール(HDDに「システムが予約」パーティションが作られるようにする)
- SSDをつないでHDD内のWindowsを起動
- SSDをGPT形式に変換する
- HDDを外す(SSDのWindowsが使う「システムが予約」をHDDに置いておきたいならこの手順は不要)
- SSDにUEFIでWindowsをインストール
こうして、BIOSでSSDに「UEFI」のラベルが出るようになった。
こうすればいいとわかるまで、1日で4回くらいWindows 8をインストールした。1回のインストールは20分くらいですむのでそれほど苦ではない。CPUが速いとかSSDであるとかSATAが6Gbpsであるとかが効いているのだろう。
手間をかけた結果、Windows 8の起動は約37秒から約21秒に短縮された。やったー。って苦労したわりに期待したほどは早くならなかった。BIOSの設定をもうちょっと見直そう。
(3月12日記)
追記
同じようなケースでツール類を使いOSを再インストールせずにすませた事例。
- 何故か別ディスクにあるブート領域・・・ システム修復ディスクからMBR再構築 | デジモノに埋もれる日々(http://ckworks.jp/blog/archives/2013/03/windows7_hdd_boot_mbr_trouble.html)
USBメモリをOSインストール向けのブートメディアにする方法。容量は8GBもあればいいとのこと。「編集部で試した限り、USBインターフェイスに直接接続可能なMicroSDカード・リーダーでもインストールUSBメモリ(microSDカード)が作成できた」とも。
- Windows TIPS:Windows 7/8/8.1のインストールUSBメモリを作る(diskpart編) - @IT(http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1305/20/news087.html)
- 参考:Windows セットアップ: MBR または GPT パーティション スタイルを使ったインストール(http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn336946)