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虚構新聞は大丈夫だけど圧縮新聞は苦手

昨日の虚構新聞は反響が大きかった。話題の元となった記事はこちら。

これを見て本当だと思い、あとで怒る人がいるのもわかるといえばわかる。珍しく社主がお詫びを出す事態になった。

虚構新聞が以前お詫びを出したのは、嘘のつもりが本当になったから。

いつもスレスレなネタを飛ばす虚構新聞が、今回は「嘘だろう」と思わせるラインをちょっとだけ越えて、「本当かもしれない」の領域に入ってしまったのだった。

この件にからんで、「虚構新聞はページタイトルに紙名を入れるべき」という意見もあるようだ。

たとえば、はてなブックマークで50usersになった記事をツイートする「@hatebu」を見ているとこんなツイートが混じる。

これだといきなり見た人は嘘だと思わないかもしれない。

でも@hatebuの常連で、タイトルにサイト名が入らないところは限られている。ちょっと釣りっぽいタイトルなら虚構新聞はてな匿名ダイアリー、あるいはアルファルファモザイクあたりだろう。慣れてくるとサイト名が入っていないことでかえって注意するから、ちょっと驚くようなタイトルでも話半分で見ることができる。

ということで虚構新聞は大丈夫なんだけど、圧縮新聞(@asshuku)はすごく苦手だ。

圧縮新聞は今日のニュースから単語を拾い、なんとなく文章がつながるように再構成するプログラム。

こういうのを次々とTwitterに流していて、読むと頭がクラクラしてくる。きちんと読んで意味をとろうとするほどムズムズするので、圧縮新聞の記事はなるべく読まないようにしている。圧縮新聞はそのムズムズを楽しむものだとわかっていてもね。

これは「プログラマに全角と半角が混じった数字を見せ続けると死ぬ」というネタに近いかも。

ちなみに、サヴァン症候群ダニエル・タメットは円周率暗記の記録保持者である。彼は数字に色などを感じる共感覚者でもあり、円周率は美しい風景のように感じるのだそうだ。「ブレインマン」というドキュメンタリーで、円周率の途中に間違った数字をまぎれこませて彼に見せたところ感情の乱れが出ていた。「美しいはずの風景にいつもはない穴があったりした」と不快感があったそうだ。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

それはさておき、圧縮新聞の記事を不意に見ないようにしたいとき、Twitterはなかなか悩ましい。圧縮新聞をフォローしなければすむ話でもないからだ。

  1. こちらがフォローしている人が圧縮新聞を読む
  2. その中に思わずツッコミを入れたくなる記事を見つけた
  3. 自分のツッコミを盛り込んで非公式RT(元発言者のツイートの引用つきでツイート)する
  4. こちらがそのツイートの「RT @asshuku:」を見逃し、圧縮新聞の記事を普通の文章のつもりで読んでしまう
  5. 意味がつながらない文章をそうとは知らずに読んでしまい、気持ち悪さに身もだえる

公式リツイートだと「圧縮新聞」のわかりやすいアイコンが目に入るから読む前に心の準備ができる。しかし非公式RTだとアルファベットは目がすべりやすく、なかなかうまくいかない。自分のTLには圧縮新聞のネタはたまにしか出てこないから、そのたまにが当たってしまうとダメージが大きいのだった。

(もちろんだからといって、圧縮新聞そのものをなんとかしてほしいとは思いませんよ)