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本棚の日曜大工

仕事の段取りが変わってちょっと時間ができたので、懸案だった本棚を工作した。

天井まで届く高さの本棚を使っている。引っ越した先でも使うつもりで持ってきたら、置こうとした場所は天井が少し低くてつっかえてしまった。本棚は2段重ねになっていて、とりあえず下段だけそこに置いた。下段だけでも自分の背丈ほどあり、本棚としては十分だ。

上段はどうしよう。別の場所の床に置こうか。方針が決まらないままずっと気にかけてきて、これはと思う案に至ったのが数日前。上段の本棚の横板と背板を少し切って、下段の上におさまるよう低くするというもの。これをすると次に引っ越した先で天井とのすき間が大きくなって、ちょっと損した気分になるかもしれない。しかし具体的な計画がない未来のことを気にかけるより、今便利に使うほうがよいと考えることにした。

上段の本棚は高さ約56センチ。下段の本棚の最上部から天井までは約50センチ。上段にはねじで天井につっぱる耐震機構があるから少し余裕を見て、上段を9センチ低くすることにした。

工作の方針は決まった。次は具体的な手順を決める。「目」の字のまん中を取り出して「日」の字にするような方法かなと考えたがその必要はなかった。横板や背板を単純に9センチ切ってしまえば、上下の棚板は元と同じように組み付けられる構造になっていた。それなら板ごとに1か所切るだけですむ。

方針と方法が決まったら、あとは手を動かすだけだ。寸法を測って線を引き、それに沿ってのこぎりでギーコギーコと切っていく。そんな簡単な工作でも、切る方向の決定や木くずの処理で思いもかけないことがいくつもあった。頭で考えた通りにうまくできるかは想像力が重要になる。こういう日曜大工に関して、想像の材料となる経験が圧倒的に足りていないと痛感した。次はもうちょっとうまくできるだろう。

午後いっぱいかけて、上段の本棚は低くなり下段の上に無事おさまった。天井まで届く本棚の復活だ。充実感と達成感。本をどんどん入れていこう。

買ってきたものはたいていそのままきれいに使うたちだったが、最近考えが変わりつつある。どのようにすれば今便利かを考えて、手を加えるのは楽しい。

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追記

1年後には自分で本棚を作ってしまった。