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今晩、BS2にて実相寺昭雄のドキュメンタリー

【元記事:今晩、BS2にて実相寺昭雄のドキュメンタリー:d:id:manpukuya:20071223:jissouji
放送日時
2007年12月23日(日)午後10:30〜翌日午前0:00(90分)
番組内容
昨年逝去したマルチクリエイター、奇才・実相寺昭雄の脳内世界を、メトロン星人に誘われた作家・京極夏彦が巡る。異界への憧憬を持ち続けた奇才の創造の源は何だったのか。
詳細
2006年11月に逝去した実相寺昭雄の没後一周年追悼にふさわしい特別プログラム。常に異界への憧憬(どうけい)を持ち続けた奇才の創造の源を探る。メトロン星人に誘われた実相寺リスペクター・京極夏彦が、不思議な部屋を巡る。映像の部屋・蒐集(しゅうしゅう)物の部屋・エロスの部屋・音楽の部屋…。実は、ここは実相寺の脳内世界。部屋には夢日記や本人の爪のコレクションなど、ゆかりの品が待ち受けていた…。
NHK 番組表 - ハイビジョン特集「肉眼夢記 実相寺昭雄・異界への招待」

実相寺昭雄 2006年11月逝去。

テレビドラマ「ウルトラマン」「怪奇大作戦」の演出、映画「曼陀羅」「帝都物語」の監督、オペラ「魔笛」の舞台演出、さらには、小説家・エッセイスト・CM作家・オタクのカリスマとしての顔も持つ男。マルチクリエイターの一言では収まりきらないこの人物を、人は天才とも奇人とも呼んだ。

常に“異界(アチラノセカイ)”への強烈な情熱と憧憬を持ち続けた、この奇才の想像の源は何だったのか? 肉眼(メニミエルモノ)への徹底的な不信感? エロスを原点とする快楽への飽くなき欲求? だが待てよ。この奇才は本当に“異界”など求めていたのだろうか? 自分の切った爪をビンに蒐集していたのは、現世(コチラノセカイ)への執拗なまでのこだわりではなかったのか? 一体、この男のアタマの中はどうなっていたのだ!

実相寺による劇場映画の遺作『姑獲鳥の夏』の原作者にして熱烈な実相寺リスペクター・京極夏彦は、この奇才の脳ミソの中に迷い込む。その脳ミソとは、“実相寺マジック”と呼ばれる空間デザインを具現化してきたデザイナー・池谷仙石の手による、不条理きわまりない数々の部屋。そして、さまよう京極の姿を、実相寺組ベテランクルーによるカメラワーク、唯一無二の“実相寺アングル”が追う。

掛け時計、人形、コレクションされた爪、路面電車、昭和の絵葉書。部屋から部屋へとさまよう京極を待ち受ける実相寺ゆかりのモノたち。そして、京極を誘うかのごとく現れるメトロン星人(実相寺演出の「ウルトラセブン」に登場する宇宙人)。彼らは、京極にさまざまな“実相寺”を語りかけては消えてゆく。「ここから出たい! だが、この先も見てみたい!」

そして、京極が最後にたどり着いたのは・・・。

『所詮、死ぬまでのヒマツブシ』とは、生前の実相寺の言葉。そう言い遺した奇才の生涯に京極はどこまで迫れるのか。人物ドキュメンタリーの枠を超えたコラボレーションによって描かれる、実相寺没後一周年追悼番組としてもふさわしい特別プログラムである。

NHK BSオンライン ハイビジョン特集 肉眼夢記 〜実相寺昭雄・異界への招待〜

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